先日実家に帰った日は、たまたまWBCの準決勝のプエルトリコ戦の日だった。


母を朝一番で医者へ連れていったので、10時のプレイボールに間に合って、ずっと見ることができた。




僕は野球大好き。




小さい頃からずーっと野球を見ている。


野球の詳しさには自信があり、解説者よりも先に解説してしまうくらい。


子供と野球を見ていると、「あっ。お父さんと同じことを解説者が言った。」と言うくらい。


まぁ毎日見ているんだからそれくらいのことは当たり前かな。




特にWBCはずっと真剣に見ており、


「野球は日本が一番強い」と自負する僕としては、自分が戦っているくらい本気だ。




母「これなんていう選手なん。」




母が横でいっしょに野球を見ている。


あぁジャマだなぁ。


こっちは真剣に見ているのに。


お母さん野球のことわからないでしょゼンゼン。


それにこの選手の名前を聞いたって、あなたにとって何も意味がないじゃん。



僕「前田・・・っていうかちょっと今は話かけんといて。真剣やから。」

すると母は、一応空気を察して、話しかけるのを遠慮してくれた。



試合は1点ビハインドのまま進む。

ジリジリした展開だ。

何故このプエルトリコの無名の投手が打てない。

お前ら日本を代表するバッターたちだろ。



解説者「プエルトリコのピッチャーのシンカーに日本打線は全く手が出ないですね。」

母「手が出ないわ・・・。」


うっ。

お母さんが得意の「TVで言ったことを復唱する」が始まった。

真剣なときにこれをやられると、どれだけ迷惑なことかおわかりだろうか・・・。



アナウンサー「インコースに一球外しました」

母「外したわ」



解説者「狙い球を絞ってボール球に手を出さないで欲しいですね。」

母「ボール球やわ」



もう!おかーさん!



長い難しい文章のときに、ちょっとわかる言葉だけをチョイスして復唱するのやめて!



アナウンサー「阿部三振!外角のスライダーですかね。」

母「ズライダーやわ」



お母さんに聞いてないって。

しかも"ズ"ライダーって。

知らんのやったら黙っとけよ!




解説者「アウトコースの球には手を出さずに、しっかり見極めたいですね」

母「アウトコースやわ」



あー!もうガマンできない!



僕「もうお母さん!ホンマにうるさいから!いちいちTVの言うこと言い返さんといて!」

母「わかったわかった。もう言えへんわな。そんな大きい声ださんでもエエわ!」



母と息子の間に沈黙が流れる。

しかし僕は息子なのでよーく知っている。

母は沈黙に耐えられない性格だということを。

1分も持たないことを。



アナウンサー「3アウトチェンジ。この回も日本はチャンスを逃しました。」

母「のがしたわ」



イライライライライライライライラ!



勝ってるときならともかく、負けてるときにこれをやられると本気で腹が立ちます。

僕の戦いは、プエルトリコだけではなく、母もだった。



例の「ダブルスチール失敗」のときは、うちの母が「あぁ。何してるの!あほやな!」と言っていました。

その言葉を、お母さん、あなたにあげたかった。

ショックとイライラで血圧が500くらい上がりました。


 

 

 

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