今年の年末年始の帰省は、家族4人(僕、妻、娘、息子)で帰った。
妻と子が丸亀へ行くのは年末年始だけだが、1年前は娘の受験だったため僕1人で帰省した。
だから妻と子が母に会うのは2年ぶり。
三泊四日だったが、妻が一日目の夜に、
「あんた、お母さんに対する口調がキツくなってるわよ」と。
は?
いやいや。何かの気のせいでしょ。
でも妻は、「さっきも、
"おい!早くしろ!" とか、
"あほか!何やってんねん!" とか、
"黙れ!" とか、
ちょっとヒドいわよ。」と言われた。
うーん。
言ったかもしれないけど、それは親子の関係なので、僕が中高校生のころから、これぐらいの言い方はしてたよ。
しかし妻は「2年前はそこまでではなかった」と。
いや~。変わってないと思うんだけど。
翌日。
母が何度も「何時にごはん食べるん?」「何を食べるん?」と同じことを聞くので、
「もう!紙に書いとけ!」と言って「7時に鍋」と書かせたが、
そのメモを大事そうに、かばんの中に入れたので、
「おい!かばんの中に入れたらあかんがな!もっと見えるところに置いとかな!」
と言うと、母が
「私はいつもかばんを見るからココでエエんや!」
とか訳のわからん言い訳をしたので、カッとして
「あほか!メモをかばんにしまったらお母さん忘れるやん!もっと目立つところに置かな意味ないやろ!」
と言うと、また母が、
「いや!ここでエエ!」と聞かなかった。
そこで1時間ほどして、また
「何時にごはん食べるん?」「何を食べるん?」と聞いてきたので、
「さっきメモ書いたやろ!」と言うと、
「メモ?そんなん知らんで」と言うので、
「大切なとこにしまったんちゃうんか!」と言うと、
「さぁ大切なとこってドコやったっけ?」と言ったので、
もうブチ切れて、かばんを顔の前に持ってきて、
「ほら!忘れてるやろ!
"私はいつもかばんを見る"言うたのは誰や!
おい!
どうしてそうやって人のいうことをきかんと、エラそうに言うて、しかも忘れるんやーーー!」
と叫んだところで、妻が
「あんた!」
と大声で言った。
ハッ!
これか…
確かにキツい言い方をしたかも。
認知症は忘れるのが普通なんだから、それを「そらみたことか」みたいに言うのは確かに…。
でも、母もあんなに自信満々に言うし、僕をバカにしたように言うから、こう言いたくなるんだよ。
認知症を相手にするには、悟りを開く必要があるな。
僧侶しかできないんじゃないか?これ。
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