ホイールネタの続きのブログです。
ヒルクライム用に用意した
アルミ軽量ホイールTNIリムですが、
ヒルクライムで今一つ進まない状態
勿論平坦でも伸びない。
登りでは重たいコスエリの方が軽く
進む状況。
この違いはホイール剛性にあると考察
これを私なりに可視化したところ、
TNIリムは『ねじれ剛性不足』という結果
でした。
↓詳しくはこちらです
前回の記事で、『スポーク結線』が効果があるんじゃないか?
というご意見を頂き、今回結線を施し『ねじれ量』を計測した結果報告です。
まずスポークテンションがしっかり張られている必要かあります。
が、そこまで書くと
膨大な記事になります。
逆にスポークテンションを変えると、『結線の有無』によるねじれ量の違いが見れなくなります。
という事で、スポークには手を加えず結線をします。
スポークをニギニギすると、針金の結束力に軍配があります。
丸スポークだから、小さなインシュロックを用いても最後まで締まらないようです。
今回は0.6mmのステンレス針金でやります。
針金は80ミリにカットしスポーク交差分用意します。
2周巻いて結びが内側に来るようにしてネジネジ。
ペンチで
①強く引っ張る。
②ねじる
これを繰り返すと、ガッチリ結束できます。
日頃針金を使う人は基本中の基本ですよね。
全て結束しました。
次にハンダ付け
……💧
結線で有名なショップさんの記事から考察してやってみました。
セラミックヒーターのハンダコテを持ってますが、ステンレスの針金にはうまくハンダが乗りません。
ショップさん記事曰く、
『針金が緩まないようにハンダを使う』
これを拡大解釈させていただきm(_ _)m
キター
困った時は何でもアロンアルファ
アロンアルファは針金のねじれ部に
染み込ませるように流します。
スポーク間にもバッチリ流れちゃいますが、アロンアルファはお湯で弱くなるので、外す心配はご無用!
勿論自己責任です。
しばし固まるまでコーヒーブレイク
おっといかん…
針金ねじれ部を約3ミリ残しカット
針金先端をハブ側に折り倒しますが、アロン効果でかなり硬いです。
【変形量の計測】
結束している最中、スポーク握ると明らかに硬く、結果は見えていますが、
きちんと数値に現れるのかドキドキです。
いよいよマックス社特許取得済み
ホイールねじれ剛性測定装置の出番です。
今回撮影班は、前回の高額出費を深く反省?し、嫁さんから次女にチェンジ
お駄賃100円
-9,900円の予算削減に成功。
ってどーでもいい
では0点調整
まずまず良さげな位置。
見えない?
次女撮影だから、ご勘弁
スゲー…っす
1ミリ未満です。0.8mm位でしょうか?
ちょっと結線効果に興奮しすぎてます。
すみません⤵️
前回同様16t固定で回しているし条件は同じなはず
トルクレンチ測定ではなく、若干の体調誤差はあるかもしれませんが、感触的に回すと『グワーン』と一挙に硬くなります。
とにかく結線無しとは手にかかる反力の立ち上がりがまるで違います。
考えてみれば、スポークに三角形を作っているようなもの。
多角形のうち、三角形が一番強いと小学生で習ったじゃないですか
建物の耐震補強工事のブレースも交点を繋いでます。
効果が無いはずありませんよね。
ねじれ量だけならコスエリより少なくなった?
まあ、1.2と0.8mm位なら誤差かもしれません。でも悪く見ても今回のテスト結果はコスエリと同等と見ていいんじゃないでしょうか?
タイヤ、スプロケ付き
数値で分からないレベル
結線って凄かったんだー!
なんて書くと、
『んじゃいっちょ白石峠でタイム計ってきな』
とか思っちゃてます?
自分で自分にブログのハードル高くしているみたい?
タイムに結び付かないと、実験結果の実証化失敗ですからプレッシャーですねww
スポークテンションの話を省略していますが、誤解を恐れず超簡単に書くと
①柔らかいと感じた時=150kgf
(反フリーに2ミリセンターズレでこれ以上上げられない)
②結線前=120kgf
(センター戻し、ローラー仕様)
注:トータルスポークテンション値
スポークテンションは180kgf以上は欲しいですよね。
しかし上記①と②とのテンション差は、『変わった?』と聞かれても・・・
なので短いスポークに交換してまで、180kgf以上にもっていくモチベーションが全くありませんでした
でもですよ
結線効果が実走行でも高いならば、スポークテンションを上げると相乗効果で更に良い方向に向かいそうです。
前から言っている『縦剛性と捻れ剛性のシナジー』ですね
という事で、AL22にも希望の光が差してきましたよ
一先ずここまでの報告です。
最後まで長々とお付き合いありがとうございました。
ではでは\(^-^)/