バイク店の三代目 -2ページ目

バイク店の三代目

東京都板橋区あるバイク店の三代目です

自分でやろう!簡単メンテナンス~キズ消し~



★タッチアップは気長に何度も繰り返す


立ちゴケで塗装が剥げてしまった場合はちょっと厄介です。

鉄の部分は放っておくとサビの原因になるので、ぜひとも処置しておきたいものです。

ほとんどのバイクには補修用のタッチアップペイントが用意されていますが、これもやり方次第で跡形もなくきれいに仕上げることができます。

その考え方はツヤ出しとまったく同じで、とにかく凹凸をなくすこと。

ペイントは薄めなので、ほかの部分と同じ色が出るまで塗る~乾燥を何度も繰り返します。

明るめの塗装の場合は、白を初めに塗っておいたほうがきれいに出ます。

多少盛り上がってきたら、目の細かい紙やすり(800番以上)と、コンパウンドで完全にならして、その上からクリヤかコーティング用のワックスで仕上げましょう。


【トップブリッジ】

キーホルダーなどでキズつきやすいトップブリッジもタッチアップ。乾いた後、ワックスで磨けば簡単にもとどおりになります。


【バーエンド】

バーエンドの転倒キズは、やすりで角を丸めタッチアップしてしまいましょう。

転倒キズはすべてわからないようにしてしまいます。


【カウル】

カウル下側は小石の跳ね上げなどで、小さなキズがたくさん付きます。

当店では、こんなところもタッチアップして磨き上げるというこだわりがあります。


【ステップ】

ステップの先が削れているのもヤスリで滑らかにしましょう。



◆高性能なケミカル剤が数多く発売されています。これらを有効に使えば意外と短時間で簡単にバイクがきれいになります。

ライダーなら最低でも、浸透潤滑剤、脱脂剤、スプレーワックスくらいは揃えておくといいでしょう。


◆スプレー式の塗料は塗る前に缶をあたためておくと、霧が細かくなってきれいに仕上がります。



★磨く!奥の奥まであらゆる手段で掃除する


細かい部分の集合体であるバイクを本当にきれいに見せるテクニックとは、部品の一つ一つを根気強く、ていねいに磨くことです。

いっぺんにやろうとしても1日では終わらないとは思いますが、徹底して磨くと、それこそ新車同様の状態に生まれ変わります。

そこまでいかなくても、出かける前の暖気運転時に、どこか1箇所磨くような週間はつけたいものです。

トラブルを未然に発見することもできます。


※磨くときは必ず軍手を着用しましょう!

手が届きにくいところほど、鋭利な部分が多いので、磨くときは軍手を着用しましょう。

ネリ状のコンパウンドを直接付けて磨く、なんて使い方もあります。


【ボルトの頭】

とくに上を向いていたり、取り外したことがあるボルトは水がたまって錆びやすいが、少々のサビならシンチュウブラシで磨くだけで、簡単に落ちます。

磨いた後は、サビ止めに潤滑剤をひと吹きしておきましょう。


【ブレーキキャリパーディスク】

ブレーキパッドのカスはタイヤまで赤くしてしまいます。アルミの部分はシンチュウブラシで、ディスクやキャリパー等の着色された部分は、キズをつけないよう、洗車用ブラシか雑巾でひたすら磨きます。

タイヤは雑巾で拭くと黒さを取り戻します。


【エンジンまわり】

とくに空冷エンジンのフィン、深いうえに白い粉が出やすいものです。

細いプラスドライバーに雑巾をかぶせて拭く(マイナスは雑巾を破ってしまうので×)だけで、初期のサビなら簡単に落とせます。

黒塗装のエンジンは、潤滑剤を吹いておけば、汚れが落ちやすくなります。ただし熱くなると煙が出ますが・・・


【シート下部】

水洗いをするわけにもいかないし」、水もたまりやすいので、雑巾で拭くしかありません。

エンジン同様、隅はドライバーを使います。


【サスペンション・フレームなど】

丸い棒状のものを磨く場合は、雑巾をたすきがけにして磨きます。

これならサスペンションのバネの裏側もきれいに拭くことができます・


【黒い部分はタイヤ・革用ワックス】

スイッチ類やチェーンカバー、フェンダーやワイヤー等の黒いプラスチック製品は、古くなるにつれて白くなってしまいます。

そこでタイヤ・革用のワックスを使うと、しっとりとしたツヤが出て新品同様になります。

ただし、バイクのタイヤに使うと滑って転倒する原因となるので絶対に使わないこと。


・チェーンカバーやリヤフェンダーには効果絶大。効果はあまり長持ちしないのでマメにするようにしましょう。

・細かい部分ではワイヤーのアウターも磨いておきましょう。これでも全然違ってきます。

・黒いホイールにも効果あり。タイヤにかからないように十分注意しましょう。


◆オフ車に見られる明るい色のシートの汚れは、ブラシでもなかなか落ちないので、台所用のクレンザー(液状)を使います。

ブラシでもなかなか落ちないので、台所用のクレンザー(液状)を使いましょう。

指で塗りこむようにすると効果的です。



次回は仕上げについてです。




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自分でやろう!簡単メンテナンス~洗車②~



★水気をとるには使い古しのぞうきんで


あらかた洗い終わったら、車体周りの水気、とくにタンクやカウルミラーは完全に吸い取ります。

これが意外と重要です。

そのままにしておくと、水滴がホコリを呼び寄せて、乾くと後が残ってしまうし、こびりついて落ちにくくなります。

このとき使用する雑巾は、使い古しのタオルが一番。

新品だと水気を弾いてしまうし、Tシャツも意外と吹き残りができます。

さらに部分ごとに何枚か使い分けること。チェーン部分をふいた後でタンクをふくと、せっかくキレイにしたのに油で汚してしまうことも。


◆洗車は曇りの日に行うのが理想的。

晴れだと水滴がレンズの役目をして塗装が日焼けすることもあるので、水気は完全にとっておきましょう。




★バイクを走らせて水気を完全に取る


外側は雑巾で拭くことができるが、中まで入り込んだ水までは拭き取れません。

実際、少し前の並列4気筒車の一部に。プラグキャップ部分に水がたまって、エンジンの熱で沸騰しキャップがポンと外れた、というトラブルもあったくらいです。

それに水分はサビが発生する一番の原因。

できる範囲で残さないようにするだけでも、かなりの効果があります。

まずバイクを左右に傾けて、ある程度水を追い出してから暖気運転をします。

あとは走り出して、風に当てるだけ。

これだけでもほとんど水分は残らないはずでしょう。

簡単なことなので、習慣づけるといいですね。

でも走り始めはまずブレーキのチェックを忘れずに!


◆水分はサビの一番の原因となります。乾燥させるにはバイクを走らせて、風に当てるのが一番手っ取り早いし確実です。


◆シリンダーヘッドの穴はプラグホールの水抜き用です。バイクを左右に傾けて、水を少しでも抜いておきましょう。



次回はキズ消しについてです。




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自分でやろう!簡単メンテナンス~洗車①~



★水をかけるときは 前~後ろ、上~下へ


特にタンクやカウルなど、塗装してある部分のからぶきはホコリでやすりをかけているようなもの。

まず水をかけて、ホコリがとれやすいい状態にしましょう。

ただ、すべてむき出しなので、水をかける方向には十分注意が必要です。

バイクは、雨中走行している状態での水対策は施されているが、たとえば後ろや下側からの不自然な水圧への対策はあまり考えられていません。

4輪のように無造作に高圧で水をかけるということは避けましょう。

特にコイン洗車機のような強力な水圧でかける際には、進行方向から、かつ上から下へ向ける、という基本を守ることが、電装系のトラブルを防ぐことにつながります。


◆電装品、マフラー開口部、ワイヤー類などは極力避けましょう。 水は勢いよく出す必要はありません(その方が自分に跳ね返ってくことも少ないです)。


◆ラジエターも冷却効果を保つためには洗った方がよいが、横から水をかけるとフィンがつぶれてしまうことも。ブラシで周辺を磨くときも十分注意しましょう。




★小から大、上から下の順に汚れを落とす


ひととおり水をかけたら、洗剤(4輪用のカーシャンプーでOK)をブラシにつけて磨き、ホコリや泥を落としましょう。

これも上から下へと磨いていくことが肝心です。

下から磨いても、上の汚れが垂れてきて二度手間になってしまいます。

また、チェーン周辺やエンジン下部のオイル汚れは、洗剤だけではなかなか落ちにくいので、浸透性の潤滑剤や灯油、専用のケミカルを使用して、先に落としてから車体全体を洗うようにしましょう。

逆だと汚れていない部分まで汚れてしまい、見栄えが悪くなってしまいます。

また、タンクやカウルスクリーンなどはブラシで力強くこすると細かいキズがついてしまいます。

最低限、汚れを落とす程度にして、不必要に磨かないようにしましょう。


【ホイール 】

ホイールは、まずウエスで磨いてみましょう。これだけでもそこそこきれいになります。

これで落ちないような頑固な汚れには灯油を使います。


【ステッカーのはがし後】

ステッカーをはがすとノリが残ります。

これを落とすには灯油ではなくホワイトガソリンがおすすめです。

ウエスで軽くこするだけで、簡単にノリが落ちます。

ホワイトガソリンが無ければ、市販のステッカーはがし剤をつかうといいでしょう。


【2サイクルの頑固な汚れ】

当店では、強力なエアの力で灯油を吹き付けています。

エンジンの奥など手の入らない所の頑固な油汚れを溶かしながら吹き飛ばします。

当然この時、グリスなど必要な油分までとましてしまいますが、後できっちりとグリスアップいたします。



◆バイクを洗う時は、カーシャンプーや中性洗剤などを使わずに洗濯石鹸を使うのがベスト!

これが一番塗装にやさしいのです。

大まかな汚れ落としは4輪用カーシャンプーでも十分。


◆油汚れは最初に落として、塗装面は最後に。

ブラシも使い分けないと、油で塗装面を汚してしまいます。


◆混み入っている部分が多いバイクを1本のブラシで洗うのは無理。様々な大きさを揃えましょう。




~②へ続く~



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バイク店の三代目、ジョーです。


この度、お店のホームページをリニューアルする事になりまして、ついでにブログを始めました。


バイクの事、仕事の事、日記などを載せていこうと考えております。


どうぞよろしくお願いします。




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