自分でやろう!簡単メンテナンス~キズ消し~
★タッチアップは気長に何度も繰り返す
立ちゴケで塗装が剥げてしまった場合はちょっと厄介です。
鉄の部分は放っておくとサビの原因になるので、ぜひとも処置しておきたいものです。
ほとんどのバイクには補修用のタッチアップペイントが用意されていますが、これもやり方次第で跡形もなくきれいに仕上げることができます。
その考え方はツヤ出しとまったく同じで、とにかく凹凸をなくすこと。
ペイントは薄めなので、ほかの部分と同じ色が出るまで塗る~乾燥を何度も繰り返します。
明るめの塗装の場合は、白を初めに塗っておいたほうがきれいに出ます。
多少盛り上がってきたら、目の細かい紙やすり(800番以上)と、コンパウンドで完全にならして、その上からクリヤかコーティング用のワックスで仕上げましょう。
【トップブリッジ】
キーホルダーなどでキズつきやすいトップブリッジもタッチアップ。乾いた後、ワックスで磨けば簡単にもとどおりになります。
【バーエンド】
バーエンドの転倒キズは、やすりで角を丸めタッチアップしてしまいましょう。
転倒キズはすべてわからないようにしてしまいます。
【カウル】
カウル下側は小石の跳ね上げなどで、小さなキズがたくさん付きます。
当店では、こんなところもタッチアップして磨き上げるというこだわりがあります。
【ステップ】
ステップの先が削れているのもヤスリで滑らかにしましょう。
◆高性能なケミカル剤が数多く発売されています。これらを有効に使えば意外と短時間で簡単にバイクがきれいになります。
ライダーなら最低でも、浸透潤滑剤、脱脂剤、スプレーワックスくらいは揃えておくといいでしょう。
◆スプレー式の塗料は塗る前に缶をあたためておくと、霧が細かくなってきれいに仕上がります。
★磨く!奥の奥まであらゆる手段で掃除する
細かい部分の集合体であるバイクを本当にきれいに見せるテクニックとは、部品の一つ一つを根気強く、ていねいに磨くことです。
いっぺんにやろうとしても1日では終わらないとは思いますが、徹底して磨くと、それこそ新車同様の状態に生まれ変わります。
そこまでいかなくても、出かける前の暖気運転時に、どこか1箇所磨くような週間はつけたいものです。
トラブルを未然に発見することもできます。
※磨くときは必ず軍手を着用しましょう!
手が届きにくいところほど、鋭利な部分が多いので、磨くときは軍手を着用しましょう。
ネリ状のコンパウンドを直接付けて磨く、なんて使い方もあります。
【ボルトの頭】
とくに上を向いていたり、取り外したことがあるボルトは水がたまって錆びやすいが、少々のサビならシンチュウブラシで磨くだけで、簡単に落ちます。
磨いた後は、サビ止めに潤滑剤をひと吹きしておきましょう。
【ブレーキキャリパーディスク】
ブレーキパッドのカスはタイヤまで赤くしてしまいます。アルミの部分はシンチュウブラシで、ディスクやキャリパー等の着色された部分は、キズをつけないよう、洗車用ブラシか雑巾でひたすら磨きます。
タイヤは雑巾で拭くと黒さを取り戻します。
【エンジンまわり】
とくに空冷エンジンのフィン、深いうえに白い粉が出やすいものです。
細いプラスドライバーに雑巾をかぶせて拭く(マイナスは雑巾を破ってしまうので×)だけで、初期のサビなら簡単に落とせます。
黒塗装のエンジンは、潤滑剤を吹いておけば、汚れが落ちやすくなります。ただし熱くなると煙が出ますが・・・
【シート下部】
水洗いをするわけにもいかないし」、水もたまりやすいので、雑巾で拭くしかありません。
エンジン同様、隅はドライバーを使います。
【サスペンション・フレームなど】
丸い棒状のものを磨く場合は、雑巾をたすきがけにして磨きます。
これならサスペンションのバネの裏側もきれいに拭くことができます・
【黒い部分はタイヤ・革用ワックス】
スイッチ類やチェーンカバー、フェンダーやワイヤー等の黒いプラスチック製品は、古くなるにつれて白くなってしまいます。
そこでタイヤ・革用のワックスを使うと、しっとりとしたツヤが出て新品同様になります。
ただし、バイクのタイヤに使うと滑って転倒する原因となるので絶対に使わないこと。
・チェーンカバーやリヤフェンダーには効果絶大。効果はあまり長持ちしないのでマメにするようにしましょう。
・細かい部分ではワイヤーのアウターも磨いておきましょう。これでも全然違ってきます。
・黒いホイールにも効果あり。タイヤにかからないように十分注意しましょう。
◆オフ車に見られる明るい色のシートの汚れは、ブラシでもなかなか落ちないので、台所用のクレンザー(液状)を使います。
ブラシでもなかなか落ちないので、台所用のクレンザー(液状)を使いましょう。
指で塗りこむようにすると効果的です。
次回は仕上げについてです。
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