夜中に、他人のために、一人で川に行って生き物を捕り、また研究室に戻って顕微鏡でそれらを撮影し、翌朝に画像を送ってきてくださる。
そんな事をしてくださる方がいることに、感動しました。



先日、児童が環境問題啓発のチラシを作成するために使用していた画像が、その説明に適した画像なのか私には分かりませんでした。(水生指標生物)

日頃からお世話になっている、淡水魚に精通している若い学芸員さんに、その画像が適した魚なのかを質問しました。

疑問に思っていたとおり、児童が使用していた画像は、説明と合わない部分があることが分かりました。

「どんな水生指標生物ならいいのですか?」と尋ねますと、「カマツカですね。」と即答してくださいました。しかし、私には、「カマツカ」が分かりません。
画像をネット検索して分かったので、それを利用しようと思いましたが、公共の場に出すチラシには使用ができない事に気が付き、再度、「画像をお持ちでしたら、いただけますか。」と質問しました。

その質問と返信が、夜の10時過ぎ。「スマホの中にはありませんでした。探しておきますね。」「では、また、お時間がある時に、何かのついでで結構ですので、いただけるとありがたいです。」

翌朝6時過ぎ。何枚もの画像が届きました。
カマツカだけでなく、水生指標生物の何匹もの微生物の画像と、その説明を示した図鑑のページです。

真夜中、一人で15㎞程の距離にある川まで行って、水生生物を採取し、また研究室に戻って顕微鏡を使って撮影をして、翌朝に画像を送ってきてくださったのです。

その行動力と、相手を思いやる気持ちに感動しました。

児童に、経緯を説明して画像を渡すと、画像のありがたさと共に、人のあたたかさも感じたようでした。

特に、ここ数年、多くの方とつながらせていただいています。
大学生から、人生の大先輩まで、幅広い年齢層、幅広い職種の方とつながっていただいています。
しかし、ただつながっているのではなく、「相手のために、無償で思いやり、行動ができる」関係。そんなつながりを、もっともっと大切にしたいと思いました。

この学芸員さんだけでなく、無償で児童や私の事を大切に考えてくださる方が多いです。
毎週のように、授業のアドバイスをしてくださる方々。
環境やお茶に関する知識を与えてくださったり、資料や動画をくださったりする方々。
数えきれない方々に支えられていると感じる、今日この頃です。

本当に、感謝する事ばかりです。
この感謝を、自分にできることで、かえしていきます。