前回は炊場の悪事のほんの一部を紹介しましたが、今回は受刑者の食事の摂り方を紹介します。
受刑者も一日3食食べますが、その中でも人気の高い物がある。
朝食で人気なのが、刑務所飯でよく聞くきな粉。
最初はどう食べていいか分からないが、慣れてくるとご飯と混ぜて甘くうまい。
ご飯を少し食べてからきな粉を混ぜ甘味を強めにする人も居れば、最初からドバっといく人も居る。
大半が最初から行くかな。
たまに砂糖の塊が入っていてめっちゃ嬉しそうに自慢してくる人も居たな。
納豆も結構人気。
オムレツは最悪。
薄っぺらく全くおかずにならない。
でも好みなので好きという人も居るが。
お昼はラーメンやうどんの麺類はとても人気。
担々麺なんか大人気。
みんな汁もしっかり飲むので、麺類の日は結構お腹いっぱいになる。
でもやっぱり昼の一番人気はパン。
パンの日は副食にやきそばやパスタが付いていてこれまたお腹いっぱいになる。
たまにジャムとちょっとしたおかずで少ねーよーという不満を言う人もいる。
一度だけ、パンの日に海苔の佃煮と野菜が出た時があったな。
あの時は近くに居る職員も「なにこれどうやって食うの?」と言っていた。
パンの日はアレンジが多く、先にパンの中身をむさぼり食っておかずを入れたり、3等分にしてやきそばパン、ジャムパン、サラダパンにする人もいる。
そしてパンの日はたまにお汁粉が出る。
これが刑務所で一番人気。
パンをつけたり、そのままだったり。
一番有名なアレンジが、お汁粉にマーガリンを入れて、牛乳を200cc程入れて混ぜる。
確かに甘く美味しかった。
私はパンを食べてコッペパンの端の部分を御椀みたいにして、そこにお汁粉とマーガリンを入れていた。
最後に贅沢をする感じがよかった。
夜ご飯は当たり外れがなんともいえない。
何を食べても夜お腹が空くからだ。
なので、夜は結構みんなサッサと食べ、特に感想を述べる人も少ない。
他にも色々アレンジをしている人も居たが、みんな思い思いに楽しんでいた。
たまになにをそんなに味わっているのか、めちゃめちゃ食べるのが遅い人とかも居た。
あと、少しご飯を残し「おれ別にそんな要らない」と聞いてもないのに刑務所飯に関心ないぜ、みたいな人もいた。