前述した通り、刑務所では週に2、3回入浴日がある。

基本就業日の月、木、か月、水、金。

お盆や正月の大型連休は休日にも入浴がある。


汚染入浴がある工場は入浴日以外も5分間のシャワーがある。

ちなみに炊場に関しては工場の横に入浴場があり、5分なんて気にする必要もなくダラダラ汚染入浴できるらしい。

こういうルーズな部分を許してしまう事で、他の受刑者からの妬みが始まったりしてしまう。


そして、ルーズに過ごす人達が、これぐらい良いだろうとどんどんどんどん自分に甘く生活していく。


果たしてそれで反省の日々を送れるのだろうか。


話は逸れたが、入浴日は夕食が終わった帰寮後、寮毎に整列し入浴場へ向かう。


その際も素早く並ぶが、寮の点呼は非常に雑。

本来は職員が付くらしいが、ほとんど付いていない。

その為、声も小さい。

寮に来たばかりでまわりの雰囲気を感じとれない人は、大きな声で番号を言う。

そうすると笑われるか、「うるさ」とか言われる。

そうして言われた人はだいたい職員に言いに行く。

所謂、市原刑務所名物チンコロ、だ。

チンコロについてはまた後日書きます。


人員報告が終わると入浴場に入り入った人から脱衣をする。

脱衣をした人から入浴場の椅子に座り待機。

この時何もしてはいけないが、私が入所した時はみんな洗面器に水を一杯分出していたな。

全員が揃ったら職員の「入浴開始」の号令でみんなが身体を洗い始める。


コロナになってからは、入浴場で一席分空けて座るというルールになったが、コロナ前はすぐ両サイドに受刑者がいる。

この時シャンプーやシャワーをよく飛ばす奴がいる。

これに関しては、気の遣い合いだが本当に嫌な気分になる。

一番最悪なのが、洗い終わり浴槽に浸かっているとおっさんの尻スプラッシュ(シャワーの水がお尻経由で飛んでくる)が飛んでくる事がある。

洗ったあとにもう最悪で、キレたくなるのを堪えながら入る。


そして、洗う場所は本来脱衣した人順だが、脱衣をのんびりし、よく仲いい人と横になっている人がいる。

こういう人達は洗いながら喋ったり、石鹸の貸し借りをしている。 

刑務所生活では生活態度から一人一人「類」というもので、5類から1類に分類される。

通常の刑務所では3類になるのは長期刑の人と言われるが、市原刑務所では受刑生活6ヶ月が経過すると3類に指定される。

2類なんてのもゴロゴロいる。

もちろん懲罰になったりすれば、4類や5類になる。

かなり少数だが1類もいる。


そして、類が2類に上がるとボディソープが買えたり、ボディタオルや洗顔石鹸も買える。


そこで、2類と3類が横になり石鹸を貸したりしている。

不正受授はもちろん懲罰対象だ。

もちろん監視職員も居るが、他の職員と喋っていたりで見ていない。

特に冬になると湯気が凄く奥は全く見えない。

その為、冬は奥でみんな楽しそうにしている。


15分以内に入浴を終え、全員が揃うと帰寮して余暇時間になる。


刑務所生活の中で入浴はみんなにとってとても大切なものでした。