【CB900FB(1981年式) プロジェクト】
外装スペンサーカラーに塗り替えて、エンジンをきれいに塗装して上部オーバーホールしてきれいな商品車をつくろうというプロジェクトは1年以上前にスタート!・・・・・・・
このCB900Fが蘇るきっかけは・・・・
ある日、奈良からT様がCB400fourでYSSリヤサスを買いに来社していただいたことから急展開!!
T様の対応をさせてもらっていたら、T様から「いつかCB900Fが欲しいんだよなあ~」と
すぐに自分が担当しているCB900Fプロジェクトの話・・・
「スペンサーが乗ってたシルバーがいいよなあ」
「エッそれで作ってますよ!!」と、
「じゃあそれ欲しい!!」とT様
ということで完成車も見てないのにこのCB900Fが商談成立となった次第です。
それから集中してこのCB900Fを組み立てていきました
エンジン塗装クランクケースやカバー、シリンダーやヘッドなど順次塗装です
ドイツ製ピストン 0.25 O/Sでボーリング
バルブ摺り合わせ
カバー類バフ掛けなどなど
エンジンができたので、次は足回りとことん整備です
フロントフォーク、前後ブレーキオーバーホールなど順番に行っていきます
スイングアームオーバーホールブッシュ交換とカラーなども磨いてグリスアップ
ステムまわり掃除とステムベアリング新品に交換です
ブレーキキャリパーもオーバーホールしてシール交換/組立てオイル新品いれます
それらの合間にトップブリッジなどもサンドブラストやってパウダー塗装で仕上げておきます
キャブレター オーバーホールや
ウオタニSP2取り付けなども行い、バイクはカタチになってきました
納車整備して登録も完了し、試乗セッティング開始
しかし・・・
最終検査で米倉チーフからNG!
長い時間テスト走行してエンジンが温まってくると、エンジンから気になる音が発生すると・・、
ここは前向きに原因究明のためにいろいろなところをまずは車体から点検していきます
でもエンジン下部からの異音のようなのでエンジンを車体から降ろして、腰下をバラして点検することに・・・
異音の原因になりそうなパーツはすべて交換していきます
カムチェーンA,B交換
クランク、コンロッドメタル合わせ
クラッチハウジングダンパーラバー交換
エンジンはもともと腰上のみの予定でしたが、異音の発生で腰下までバラシてチェックするということになりお客様には納車まで時間を頂き待ってもらいましたが、結果的に安心して乗れるので、ありがとうと言ってもらえて俄然前向きに原因究明に取り組んでいきます。
エンジンおろしては対策して、組んで、またエンジンおろして、他の原因探して、対策して、組んでと、楽しさより根性と責任感のみの作業です
でも、誠実に、考えて、やれば、必ず原因は見つかり直すことはできます
愛情と情熱200%のCB900F完成です!
絶版車にご理解のあるお客様で本当に良かったです、納車は1か月近くも遅れてお客様には申し訳なく思っていましたが、とても喜んでいただけてさらにもう一台の受注につながっていきました、
次に注文いただいた車両は2か月後にはこのブログで紹介いたします。