KAWASAKI 750SS H2 S様の車両!! | moto-JOY Blog

KAWASAKI 750SS H2 S様の車両です!!

各部カスタムされてカッコいいですね!!

 

見覚えのある車両?と思われた方も多いかも?

この車両は当社代表の佐藤 健正が所有していた車両です。

OVER Classicsのパーツが取り付けられデモ車両のようです。

アルミスイングアーム、バックステップ、エンジンスライダ―など。

今は手に入らないオリジナルチャンバーは大変貴重です!

 

さて、今回はS様のH2に「MUSASHI」さんの油圧クラッチを取付けする事になりました!

もう少しクラッチを軽くしたいというご希望です。

 

油圧クラッチにする事でワイヤー切れから解放されるのと

ワイヤーとレリーズのフリクションが無くなりスムーズにレバーが動きます。

この事によって体感的に軽くなったと感じます。

早速説明書を読みながら取付けです。

フロントスプロケットカバーの中にこのクラッチレリーズを取りつけます。

クランクケースのクラッチワイヤーを通す穴を少し拡大加工が必要です。

 

絶妙なクリアランスで取付けできました。

フロントスプロケットはSTDの15Tより大きいものは使用できません。

今回も16Tから15Tに変更となりました。

 

クラッチカバーを取り外してプッシュロッドを挿入。

レリーズ側からではプッシュロッドを入れる事が出来ないのです。

 

クラッチマスターは指定の5/8インチ。

ブレーキマスターと合わせて横置きのNISSHIN別体タンクです。

最後にメッシュホースの長さを決めてフィッティングを組立します。

フルードを入れてエア抜きして完成です!!

クラッチスプリングはそのままですのでバネの抵抗は変わりませんが

ワイヤー式には無いスムーズな作動です。

レバーにも調整機能が付いているので手の大きさに合わせて調整できるのが良いです。

 

追加でリヤブレーキをもう少し効くようにしたいという事でしたので

今回はベスラ製のブレーキシューを使用しました。

このシューはライニングが通常のシューよりも柔らかく溝加工済みのシューです。

あまりメジャーでは無いですがクラシックレースでも使用されている方がいらっしゃいます。

末尾の品番「NSQ」がこのタイプのシューになります。

 

作業を終えてS様に乗って頂いた所、クラッチは以前よりも扱いやすくなったと喜ばれました!!

ものすごく軽くなったわけではないけれど、動きがスムーズでゴリっとした感じがなくなって

自分の手のサイズにレバーを合わせられるので扱いやすいそうです!!

リヤブレーキに関してはまだ当りが付いていないので何とも言えない感じだそうです。

 

近年、絶版車を取り巻く環境は非常に良くなってきていると感じます。

リプロパーツの開発、販売も Z1、CB750fourだけにとどまらず

マッハシリーズ、CB400four、CB750F、CBX1000など車種の幅が広がってきております。

海外に目を向ければ更にマニアックな車種の部品も見つける事が出来ます。

インターネットを活用する事で海外から個人でも部品を購入する事が簡単になりました。

今回の様なクラッチキットの様にオリジナルの見た目を変えずに機能を良くするパーツもたくさん見受けられます。

井上ボーリング様のアルミスリーブシリンダー「ICBM」や2ストローククランクのラビリンスシールなど

内燃機加工の技術も日進月歩でより良い物が生み出されてきています。

ASウオタニ様のSP2フルパワーキットのラインナップもどんどん増えています。

バッテリーもMFバッテリーやリチウムイオンバッテリーも使用可能です。

当時のままの乗り味や不便さを味わうのも趣味の乗り物としては楽しみの一つではありますが

現代の材料、加工技術、最新の電装品を使用する事で見た目を変えることなく

絶版車の持つ本来のポテンシャルを開放する事が可能になります。

メンテナンスフリー化も進みますので安定した性能を長く楽しめ、安心してお乗りいただく事が出来ます。

派手さはないカスタムですがこういった機能性を向上させるカスタムは非常にご依頼が多いです。

ご興味がありましたら是非お問合せ下さい。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

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