T様のCBX’79 エンジンフルオーバーホール!! | moto-JOY Blog

もう長い付き合いになります愛知県のT様のCBX’79!!

当店でメンテナンスを担当させていただきもう6年?程になります。

 

20数年前に中古車を購入されその後大切に乗り続けられております。

58000mileの時に腰下からの異音発生でミッションベアリングを交換させていただきました。

 

その後充電不良などの修理もあり最近は安定してお乗りいただいていたようです。

ちょくちょくご来店いただき数年前に「ついに10万キロ突破しました!」なんて話をした記憶があります。

 

昨年末、お電話いただき「ついにメーター1周しちゃいました!」と。

マイルメーターが1週したという事は・・・なんと16万キロ走行!!聞いたことがありません・・・。

特に調子は悪くないそうですが、オイルの消費が激しくツーリングの度にオイルを補充しないといけない状況。

ついにエンジンをオーバーホールする事になりました!!本当にメーター1周しています・・・。

 

入庫後に現状把握するために試乗させていただきました。

大きな異音も無く、目立つほどの白煙も出ませんし、何よりも普通に乗れて調子悪くないんです・・。

言われなければ16万キロ走っている車両とは気が付かない程に状態は良いです。

丁寧に扱われた車両はこんなに距離を走っても良い状態が保てるという事でしょう。

何が出てくるのか・・多少の不安と共に早速エンジンを降ろして分解開始です。

 

カムカバーを開けてまず驚いたのは内部の綺麗な事。

オイル管理の良さとオーバーヒートさせていないと予想できます。

 

カムジャーナル部も傷が無く非常に綺麗な状態です。

 

カムシャフト本体も非常に綺麗。もっと段付き摩耗などあるかと思っていました。

 

 

シリンダーヘッドを取り外しました。ピストンにはそれなりにカーボンが堆積しております。

とはいえ、走行距離から考えると少なめに思います。

 

腰上は一度も開けた事が無いという事ですのでピストンはSTDのはずです。

 

 

燃焼室内のカーボンはそれなりに堆積しています。

 

オイル消費が激しいという割には燃焼室もピストンヘッドもそれほど濡れておらず

ドライなカーボンが堆積しています。思った以上に程度が良くて困惑気味です。

 

 

シリンダーを外しました。特に固着も無くあっさり外れました。

当時の黒い純正シリンダーガスケットはパキパキに硬化していました。

ピストンの側面にキズも無く何とも拍子抜けするぐらい程度良好です。

マニアな方ならお気付きでしょうが、このエンジンは最初期エンジンです。

シリンダースタッドボルトを見ていただければわかると思います。

 

腰上分解完了です。

オイルリングが固着しかかっている以外は特に大きな問題は見当たりません。

カムチェーンテンショナーはゴムが硬化して亀裂が多数あるので要交換です。

 

引き続きクランクケースを分解していきますが、長くなってしまいましたので今回はここまで。

16万キロ走行したエンジンとは思えない程の状態の良さで驚いています。

機械は正直ですので、大切に扱われてきたという事がひしひしと伝わってきます。

引き続き作業を進めておりますので、次回の報告をお楽しみに!!

 

 

 

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