前回、クランクシャフトオーバーホールが完了したK様のH1 !!
早速エンジン組立開始です。
ベアリング、オイルシール、コンロッドも交換し芯出しされたクランクシャフト!!
美しいですね~!!
点検、洗浄の終わったアッパークランクケースにクランクシャフト、ミッション、
キックシャフトなどを組付けしていきます。
ロアケースを被せてクランクケース組立完了。
言うまでも無くクランクはスムーズに回転します!!
クラッチハウジングダンパーのガタが多いのでリビルトです!
これでアイドリング時のメカノイズが消えます!!
クラッチ周り、オイルポンプなどを組付けてフレームと合体!!
シリンダーは計測してみたところ下部に偏摩耗ありでしたので
1.0mmO/Sピストンを使ってボーリングになりました!!
新品ピストンは美しいですね!!
ピストン、リングのバリ取りも丁寧に行います。
じっくり慣らしをして良いエンジンに仕上げていきましょう!!
ポートのバリ取りも入念に行い初期なじみを良くしてから組みます。
貴重なエンジンですの少しでも長く使えるようにおまじないです。
点火系は「UMEDEN」さんのCDIを投入です!!
これで安心して絶版ライフが送れると思います!!
マッハの点火系はいつパンクするか読めませんので・・・
点火時期も点検、調整して始動の準備を進めます!!
キャブ、マフラーなど取り付けて、無事にエンジン始動!!
クランクからしっかりO/Hされたマッハは異音も無く心地よい排気音ですね~
初期慣らしを行いながら、キャブのセッティングを行います!!
セッティングと言っても慣らし回転数の範囲で快適に走れるように調整します!!
いよいよ完成が近づいてきました!!
マッハ3 500ss は「じゃじゃ馬」とよく言われます。
もちろんスロットルをワイドオープンすれば振動と機械音と共に飛んでいくのですが
実は低速からトルクがあり乗りやすいバイクだと私は思います。
低回転でも乗れてしまうのでツーリングに行く事も苦ではないと思います。
しっかり整備された車両と言う条件はありますが・・・。
生産からもうすぐ50年、当時のままで調子良い車両はほぼ無いのではないでしょうか?
クランクシールがゴムのオイルシールを使用しているのでやはり劣化は避けられません。
昨今は非常に部品の供給も良くなりましたのでクランクO/Hから始めるのがお勧めです!
せっかくの貴重なマッハ!!気持ちよく楽しく乗りましょう!!