今回の作業紹介はF様のGSX750S カタナ ！！
車検が切れて2年程冬眠していたそうです。
F様他のバイクもお持ちですが長年連れ添った750カタナ。
今回当店自慢の「とことん車検」ﾌﾟﾗｽ「ｴﾝｼﾞﾝ腰上O/H＆FCR装着」で復活です！
このカラーリングのカタナと言えば「西部警察」の舘ひろしですよね～
チタンマフラー、TMRｷｬﾌﾞ、アルミスイングアームとカスタムされております！
エンジン分解前に参考に圧縮圧力測定。
平均で11.0ｋほどありますので大きなダメージは無いと予想します。
では早速ｴﾝｼﾞﾝ分解開始です。
乗らなくなる前にエンジンに不調は無かったのですが
オイル漏れもありますし安心して乗る為に現状のチェックも兼ねてのO/Hです。
確かに内部は綺麗でとても良い状態ですね。
ピストンのカーボンを洗浄してさっぱりしました。
STDボアの純正ﾋﾟｽﾄﾝです。
ピストン外径、シリンダー内径を計測してピストンクリアランス測定。
結果0.06～0.07ｍｍ。少し摩耗しておりますが使用できる範囲ではあります。
純正のオーバーサイズピストンは入手不可。
社外ですとWISECOの3mmボアアップになります。
お客様と相談して今回はピストンリング交換のみに決定。
更に摩耗が進んだらボアアップという計画です！！
バルブ周りの状態は申し分ない状態です。
カーボン洗浄、ﾊﾞﾙﾌﾞ摺り合わせ、ステムシール交換の標準作業です。
圧縮もしっかりしておりましたので予想通りの良い状態です。
カムシャフト、ロッカーアームも偏摩耗なく磨いて再使用です。
カムチェーンテンショナーアームはクランクケース分割しないと交換できないので
今回はカムチェーンガイドのみ交換です。
準備、段取りが終わりｴﾝｼﾞﾝ組立完了。写真が無くてすみません。
エンジンが完成したので引き続きFCRｷｬﾌﾞの取付です
今まではTMRｷｬﾌﾞが付いておりましたので比較的簡単に取付け完了。
スロットルワイヤーもそのまま調整のみで取付できました。
お決まりですがインマニラバーは新品に交換です。
コックとのクリアランスも問題ないので純正負圧コックを使用します。
マフラーを付けて無事にエンジン始動です。
エンジンの音も静かで良い感じです！
その他の足回りの作業はいつもの通りですので省略気味で紹介です。
前後足回り分解点検。
ステムベアリング、スイングアームベアリング、ホイールベアリングの状態を点検。
全て状態は良好ですので洗浄後グリスアップして組立です。
今回、フォークのｱﾝﾁﾉｰｽﾞﾀﾞｲﾌﾞﾕﾆｯﾄ本体からオイル漏れがありましたので
ユニットを交換しました。
フォークのインナーに曲がりが無いか点検。問題なしです。
フロントタイヤは後ろと同じBT45Vに交換です。
車体の整備が終われば試乗して最終調整、手直しなど行います。
今回は腰上O/Hしましたので～4000ｒｐｍまでのｷｬﾌﾞ調整のみ。
慣らしが終わった後に全開域のセッティングを行いましょう。
全ての作業が終わり完成、復活しました！！
これでまたツーリングに峠に楽しめますね～
普段はハーレーにお乗りのF様ですので
行先や一緒に走る車両に合わせてバイクを選べますね！！
皆様のガレージにも眠っている車両はございませんか？
また乗りたいな～と思いながら時間が過ぎてしまい
何処から手を付けたら良いか見当もつかないなんて事あると思います。
そういった時には是非ご相談ください。
車両引き上げなどの手配から整備はもちろん車検取得までサポートします。
遠方からのご依頼にも対応しております。
今年の秋のシーズンは短そうですが春に向けての準備はこれからです。
作業内容、お見積りなどまずは一度お問い合わせください。
よろしくお願いいします！