まずはシャシダイナモでパワーチェックです。
71馬力、、、購入したときは確か76馬力あったような、、、
お次はコンプレッションの測定、、、規定は9~11、、、ピストン、リングがだめですね。
早速分解です。
カムチェーンガイドは半分に折れてオイルパンに転がっていました、、、
ピストンリングがへとへとで、爆発を受け止められていないですね、、、
オイル焼の跡が疲れていたのを無言で訴えかけてきます。
バルブステムシール、、、基本ゴムなので柔らかいものですが、
外すときに砕けるように崩壊しました、、、
お次は腰下です。
角が丸くなっているのがわかるでしょうか? これが大きな原因です。
これが相方で、この溝に上の画像の突起部が入って、駆動力を伝えてるんですね。
しかし、この突起部は1cmもないくらいの大きさで踏ん張っているのですから
走行距離が伸びたり、ドラッグレースのように酷使すると、
構造の問題もあり、傷んでしまいやすいんですね。 さらに言うと2速だし。
まあ、これらの解決方法は何とかできそうなのでチェックを進めると
クラッチハブのダンパースプリングが折れていました、、、
出だしで、「グガガガ」というような振動があったのですがやっぱり折れてしまってました。
かけらは運よく飛び散らずに残ってました。
かけらが噛み込んでしまったりしていたら、、、
と、あれこれ壊れてしまっていますが、まだまだあります。
今回の修理メニューは
①0.5mmオーバーサイズで少しボアアップ
②バルブガイド全部交換、シートカット。
③バルブフェースの研磨、長さ調整
④カムシャフトプレーンベアリング総交換
⑤ミッションのアンダーカットとミッションパーツのフルWPC加工ミッションベアリング交換
⑥カムチェーン交換
⑦カムチェーンローラー、テンショナー全部交換
⑧クラッチアウターオーバーホール
⑨エンジンボルト再メッキ
⑩エンジンを黒に
⑪カバー類バフ加工
⑫クラッチフリクションディスク交換
といったところです、、、、、
まあ通算で8万キロ走っていて、今までよく走ってくれていたと思います。
これからも一生乗っていきたい車両なのでやれることはしっかりやってしまいます。
次の報告では各部の工夫や、結果などを合わせて報告していきますので
楽しみにしていてくださいね~