ブログネタ:ゾッとしたこと 参加中あれは大学入試の日を迎えた朝でした。
少し寝苦しく目を覚ますとまだ夜も明けていない時間でした。
外からはシトシトと雨が降っている音が聞こえてきました。
受験当日であり、もう少し寝ておかなければと、目を閉じようとしましたが…。
なぜか目を閉じることができません。
闇の中をよく見ると、ぼんやり光る何かが見えました。
なんだか分からないけど、とにかく目を閉じることができないから、それを見るしかなく、しばらく見ていると、、、。
それが寝ている私の上から覗き込む人の顔であることがわかりました。
闇の中でよく見えないけど、咄嗟に父ではないか?と思いました。父は毎日深夜まで起きてる人だから、ふざけて私のことを見ているのではないかと思ったのです。
ですが、よく耳をすますと、別の部屋から父の大きなイビキが聞こえてきました。
いったいこれは何なのか?…。
そう思っているうちに、その薄ぼんやりとした光が私の顔に近づいてきました…。
近づいてきたのは…。
老婆でした。
カッと目を見開き、私の顔を覗きこんでいました。
驚き、怖くなった私は、家族を起こそうと声を出そうとしましたが、声がでない…。
老婆の表情はみるみる変わり、般若のごとく険しい表情で私の顔を覗きこんでいました。
ですが、不思議とその表情は、怨みとかそういう感情ではないことだけは強く感じました。
「叱られてる」
しばらく私の顔を見ていた老婆の顔は、次第にぼんやりとしていき、いつしか消えて見えなくなっていました。
茫然としている私の耳には降り続く雨の音だけが響いていました。
自信を持って挑んだその日の試験でしたが、結果は不合格でした。
浪人し、有名予備校に通っていた私は、遊びほうけていた現役時から飛躍的に成績が伸び、難関大学に挑戦したのですが、成績が驚くほど伸びたことで、少々天狗になっていたのです。
自信を持って挑んだ本命に落ちたのに続き、当時の成績ならまず大丈夫だと考えていた他大学入試にも失敗しました。
大学入試にすべて失敗し、茫然自失となっていた私は、ふと本命受験日に私を覗きこんでいたあの老婆のことを思っていました。
戒めにきたあの老婆は、、、。
死んだ曾祖母だったことに気づきました…。
慢心する曾孫に喝を…。
ごめんね、ひい祖母ちゃん…ちょっと成績が伸びたからって天狗になっていたよ…。周りの心配にも耳をかさず、慢心してた…。
でも、ありがとうね。
あの時、ひい祖母ちゃんが喝を入れてくれたから、物事に取り組む時、慢心せずに真面目に取り組むことを心で知ることができたと思っています。