「風立ちぬ」 鑑賞記 | モチベーショントレーナー奮闘記

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宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」を観てきました。

いい映画でした。
涙腺のゆるい私は何度もうるうる。
イタリアの設計士カプローニに夢で飛行機乗りではなく設計士を目指せ、と言われ寝言で「はい」と答えるシーンでも泣けた・・・

子供向けに作られたものではない。

これまでの冒険活劇でも、ファンタジーでもない。
飛行機好きの宮崎駿が零戦を作った堀越二郎+文学者堀辰雄を描いた作品。
主人公がタバコをすぱすぱと吸うし、キスシーンもある。
これまでの宮崎映画とは一線を画する。

百田尚樹の「永遠の0」を読んで零戦に興味が湧いた。

当時世界最強の戦闘機。
技術力の劣った日本でどんな人が作ったんだろう?と思っていたところに、宮崎駿が描いてくれた。

何度もの失敗を重ね夢が現実になる。
夢の世界が多用された作品だった。
はじめは夢の世界に戸惑いを感じたが、徐々に引き込まれていった。
これは夢だな、とわかるようにもなった。
ヒロインの最期の描かれた方は泣けた。

ヒロイン菜穂子の声は瀧本美織ちゃん。
この声が実にいい。
ナウシカやシータの声と系統が同じかな。
かわいらしさを持ちながら、かすれるというかか細いというか大人っぽいというか、色っぽいというか、そんな声だ。
NHKの朝ドラおのみっちゃんの時は演技というより元気の良さが目立ったけど、今回は演技力が光っていた。(庵野さんのしろうとっぽい声を引っ張っていました。)

まだまだ公開中なのでストーリーには触れませんが、人生の矛盾が描かれた考えさせられる映画でした。

★★★★★