前から欲しいと思っていた「大人の科学」をプレゼントしてもらった。
ふろくはなんとプラネタリウム。
メガスターという世界一のプラネタリウムの作者である大平貴之氏がプロデュースした一品。
部屋を暗くして、スイッチをオンにすると・・・・
満天の星空が部屋の中に。
小さな頃から星が大好きだった。
きっと好きになったのは、1984年にハレー彗星が地球に大接近したときからだろう。
あの頃は毎晩のように星空を眺めていた。
住んでいたのが奈良県の田舎町だったため、星がとてもキレイだった。
視力も2.0ととてつもなく良かったので、肉眼で見ることのできる7等星ぐらいまでは見えていたと思う。
学校の成績が良かったら、天体望遠鏡が欲しい、親と約束していた。
でも小学生の僕は、頭の悪い野球少年。
ちっとも成績があがらず天体望遠鏡を手にすることはなかった。
そのかわり、家にあった双眼鏡が夜空の友達だった。
金星、火星、木星。今でも見つけることができる。
夕焼け空に輝く金星が好きだ。
太陽との位置関係でその輝きはダイヤモンドのよう。
東京の空でも見つけることができる。
オリオン座の大星雲も好きだった。
肉眼でもかすかにわかる大星雲。
紫色のガスの塊。星達の誕生。
この銀河の中心は、あのM87星団。
太陽系はそのウルトラマンの出身地である星を中心にぐるぐると回っている。
地球が太陽を1年間かけて回るのと同じように太陽系は2億年かけて1回転する。
人間の生命の短さ、はかなさ。
人間は、地球を征服し、すべてを手に入れたように思えるが、そんなのは妄想にすぎない。
時間の動きは制御できないし、空間を拡縮することだってできない。
宇宙は膨張しつづけている。
最近その膨張の速度が速まっているらしい。
宇宙の誕生は、いまから137億年前。
ビッグバンという大爆発によって誕生したらしい。
しかし、誕生前はどこに、何があったのやら。
それより宇宙はどこにむかって広がってるのか?
宇宙の外って何?
疑問は疑問のまま、僕たちは知る由もない。
僕たちが生きている間に宇宙旅行ができるようになるかもしれない。
それでも旅行できる範囲は、きっと地球から数万キロレベル。
月まで行けるようになったら御の字か。
光の速度をもってしても、地球に届くまでに最低数年かかる恒星たち。
天文学的な確率でこの地球で生命が生まれたのだとしても、別の天体で地球に起こったような確率がきっとどこかで発生しているだろう。
きっとどこかにいる宇宙人。それはどんな姿なのか。
いつか映画のように襲ってくるのだろうか。
宇宙には果てしない可能性が秘められている。
決して誰も知ることはできないけれど、毎夜その宇宙を見ることができる。
とても身近だけれども、秘められたものの多い夜空。
その星空を部屋の中に作り上げることができる。
プラネタリウム。
- 大人の科学マガジン編集部
- 大人の科学マガジン Vol.9 (9)