伝統というものは、人から人に伝えられた先人の知恵と歴史のかたまりなんですね。
武術としての太極拳を学ぶ過程で、自然の法則や人とのかかわりかたを学んできました。
20代半ば、大阪で初めて出会った陳式太極拳。
その後、職を転々として、30過ぎに東京の外資系企業に転職してきて、
ふたたび運命の出会いがありました。
鮑建民老師。
ぼくより歳がひと回り上で、同じひつじ歳。
鮑先生の師匠である都文才老師も、ひつじ歳。
幻の套路(型)といわれる、108式を受け継がれた方と聞き、2000年に入門。
それ以来、鮑老師に師事しています。
陳式太極拳は太極拳の源流とも言われており、1600年代、河南省の陳家溝で生まれました。
創始者は、陳王庭です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/陳王廷
世の中に広まったきっかけは、十七世 陳発科老師から。
https://ja.wikipedia.org/wiki/陳発科
陳式の現代の多くの伝承者は、陳発科老師、ご子息の陳照奎老師に師事されました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/陳照奎
その中で、世の中にはあまり知られていませんが、都文才老師は、中国のあらゆる文化が弾圧された、文化大革命の時に、陳照奎老師とともに過ごされたそうです。
太極拳の達人たちは比較的長生きといわれていますが、陳照奎老師は、時代の影響を受けてか、54歳で早逝されました。
都文才老師は、幻の108式を受け継がれ、中国で、108式の解説本を出版されました。
都文才老師に師事された、鮑建民老師は、108式を受け継がれた数少ない達人。
鮑老師に師事してから20年目になりますが、会社勤めのかたわら週末稽古する程度では、達人の境地にたどり着くのは至難の技。
でも、太極拳のほとんどすべてのエッセンスは、すでに十分、教わっています。
本当にものにできるかどうかは、たくさんの練習の末にたどり着ける「感覚」にかかっています。
老師からも、極めるまであと少しだぞと言われますが、あと少しが、途方もなく遠く感じています。
もっともっと練習したい!(笑
極めたところで、何かの役に立つものではないかもしれません。
ただ、見る人がみれば、レベルがわかります。
太極拳の原理原則を正しく伝えたい、という想いがあります。
太極拳は、敵の侵略から命を守るために生み出された武術ですが、時代とともに、存在の意味も変わっていきます。
武術としてだけでなく、健康法として、また、芸術として世界中に広まっています。
太極拳では、胸を張ったり、肘や肩が上がってしまったりする
オーバーアクションはNGなんです。
強く見せようとする動きは、実は弱さを見せているんですね。
太極拳では、道教の思想にもある、「無為自然」を目指します。
自然に溶け込む動き。
わざとらしさのない動きです。
水のようなしなやかな動きで、自然体で、平常心を保ち、
日常の習慣の中でも使っていくことが大切なんです。
これからも、本物を正しく伝えられるよう、がんばります!
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