女子高校生殺害  静岡ストーカー事件 | 東京探偵物語 結婚 恋愛 浮気 不倫 

女子高校生殺害  静岡ストーカー事件

静岡県沼津市のJR沼津駅前の駐輪場で、00年4月、高校3年生だった大嶽万記さん(当時17歳)が刺殺された事件で、殺人などの罪に問われた元交際相手の無職、平栗秀正被告(33)の控訴審判決が22日、東京高裁であった。田尾健二郎裁判長は一審・静岡地裁沼津支部の無期懲役の判決を支持し、死刑を求刑した検察側の控訴を棄却した。判決は「刑事責任は極めて重大だが計画的犯行とは言えず、困難ながら更生の余地がないわけではない」と述べた。

 平栗被告は93年、恋愛感情を抱いていた女性を包丁で多数回刺した殺人未遂罪などで有罪判決を受けた。98年にも恋愛感情を抱いていた女性に交際を迫って包丁を突きつけた暴力行為等処罰法違反の罪で有罪判決を受け、それぞれ服役した。大嶽さんを殺害したのは仮出所から約1年後だった。


 高裁は「鑑定によれば被告の人格障害は治るとは限らず、再犯の可能性もかなり高い」と指摘。その一方で「見ず知らずの者が一方的に付きまとい、殺害した事案とは異なり、量刑を決めるにあたって考慮せざるをえない」と無期懲役を選択した理由を述べた。

 判決によると、平栗被告は、00年3月ごろ大嶽さんから別れ話を切り出された。その後、下校途中の大嶽さんを待ち伏せしたり、拒否されても電話をかけ続けたりするストーカー的行為を繰り返していた。