韓国IT企業が脅かされている代表的な分野が「ファブレット」(「phone(電話)+tablet(タブレット)」の合成語)だ。アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏は生前、「スマートフォンは片手にすっぽり入る大きさであるべきだ。大画面スマホは誰も買わないだろう」と言った。アップルはジョブズ氏の指示に従い、これまで4インチ以下のスマートフォンだけを作ってきた。そのためファブレット市場はサムスンやLGなど韓国メーカーの独壇場だった。サムスンは今年4-6月期の世界ファブレット市場でシェアが34%だった。
しかし、世界第2位のスマートフォン・メーカー、アップルは9日(現地時間)、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を発表し、韓国メーカーに真っ向から挑むことを宣言した。iPhone 6(4.7インチ)はサムスンGalaxy S5(5.1インチ)、iPhone 6 Plus(5.5インチ)はサムスンGalaxy Note4(5.7インチ)やLG G3(5.5インチ)と対決することになった。しかも、iPhone 6 Plusはサムスン製品より薄くて軽いというメリットがある。サムスンやLGがグーグルのプラットフォーム「アンドロイド」を使っているのに対し、アップルはプラットフォームもスマートフォンも独自開発できるほど優れたソフトウェア技術を持っており、韓国メーカーにとって大きな脅威となるのは間違いない。サムスンはアップル同様、独自のスマートフォン・プラットフォームやソフトウェアを開発中だが、まだこれといった成果を出せずにいる。
韓国科学技術院(KAIST)のイ・ビョンテ教授(経営学)は「これまでファブレットを作ったことのなかったアップルにとって今回の挑戦はチャンスだが、サムスンやLGなど既に進出している企業にとってはピンチ」と話す。アップルがファブレット市場に参入した理由は簡単だ。スマートフォン市場全体は停滞期に入っているが、ファブレット市場はむしろ急速に拡大しているからだ。米国の市場調査会社IDCは「ファブレット市場の規模は2018年まで年平均60%成長する」と予想している。
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