【映画の感想 No.32】GODZILA 星を喰う者 | 潜水服はモスラの夢を見る

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*この記事は2018年11月19日にyahooブログに投稿したものです。yahooブログ閉鎖に伴いこちらに転載しました。

GODZILA 星を喰う者

                                                          

制作国:日本(2018)
上映時間:90分
監督:静野孔文、瀬下寛之
脚本:虚淵玄
声の出演:宮野真守、櫻井孝宏 他

あらずし
武装要塞都市「メカゴラシティ」を起動させてゴジラ・アースに挑んだハルオたちだったが、その過程でガルグやベルベらビサイルドたちと人間たちとの間に亀裂が生じる。また、ハルオはゴジラ・アースに勝てる唯一のチャンスを捨ててしまい、かつてない敗北感に襲われる。その一方で、エクシフの大司教メトフィエスは、ある秘めた目的のため信者を増やしていた。やがてゴジラ・アースに太刀打ちできるものがいなくなった地球に、金色の閃光をまとった「ギドラ」が降臨する。(映画.com)

評価:★☆☆☆☆

◆感想(ネタバレなし)
アニメゴジラの最終章ということで期待していたのですが、残念な出来でした。

まず話そのものがあまり面白くなかったです。予告編の段階でもメトフィエスが黒幕であることを全面に示していますが、割と話の早い段階でハルオはメトフィエスと決別してしまいます。この点は少なくとも途中まではハルオと目的を同じくしていた前作のガルグの描き方の方が巧かったと思います。また、劇中で明らかになるメトフィエス(というよりエクシフという種族)の主張が正直飲みこみづらくて、信念があるというより狂気じみてしまったようにしか見えなかったです。

そしてアクションは3部作の中でワーストでした。予告編にもあるギドラが宇宙船を攻撃するシーンではギドラはそれなりにスピーディーに動いているのですが、ゴジラと対決するシーンでは急にギドラの動きが鈍重になりますし、ほぼ動きません。主人公のゴジラも終盤までずっと寝てて姿さえまともに描かれず、起きてギドラと対決しだしても、熱戦を吐く以外には目立ったアクションが無いので、こちらもなんだか退屈でした。このシリーズを作るにあたっていわゆる怪獣プロレスはやらないという作り手の思想があったようなのですが、怪獣プロレスはやらなくてもゴジラの名を冠する作品である以上、ゴジラのアクションをかっこよく描くのは必須条件だったと思うのですが…。

*以下ネタバレあり














◆ネタバレ
エクシフとその教えに従う人々によってギドラが出現し、ハルオ達の母船アラトラム号が破壊される。ギドラはそのまま地球に襲来しゴジラと対決する。ゴジラの攻撃は全てギドラをすり抜けるが、ギドラはゴジラに物理的な攻撃を加えることが可能だった。

マーティン(声:杉田智和)はギドラが地球の物理法則と異なる世界から来ているためにゴジラの干渉を受けず、一方で地球にいる協力者の力を借りることで、ゴジラへの攻撃は可能になっていることに気づく。

ハルオ(声:宮野真守)は協力者のメトフィエス(声:櫻井孝宏)のもとに向かう。メトフィエスは地球の文明がゴジラを生み出すまでに至るのを待っていたこと、ゴジラを生み出すに至った地球はギドラへの供物であること、いずれ全ての命は途絶えるのだからその死を信仰する神にささげるべきであることを語り、ハルオを取り込もうとする。ハルオを自らの意思でそれを乗り切りメトフィエスの眼を潰す。協力者の眼を失ったギドラは地球の物理法則の影響を受けるようになり、ゴジラの攻撃で撃破される。

残った人々はフツアの人々ともに暮らし始める。ある日マーティンがヴァルチャーを修理することに成功する。マーティンはこれで原始的な生活から抜け出せると喜ぶが、ハルオのもとにはメトフィウスの言葉が聞こえていた。進歩を続ける限りゆくゆくはエクシフやギドラとの対決を避けられないと悟ったハルオは、ユウコ(花澤香花)を抱えてヴァルチャーに乗り、ゴジラに向けて飛び立つ。ゴジラは熱戦でハルオの乗るヴァルチャーを撃破する。


 

◆感想(ネタバレあり)
最後にハルオがヴァルチャーに乗って特攻まがいのことをしてしまうのは、結局メトフィエスの思惑通りになっちゃうんだ…という感じでなんだか納得いきませんでした。その少し前のクライマックスでハルオはメトフィエス相手に非常に勇ましかっただけに、なおさらがっかりでした。

あとハルオとマイナがヤッちゃうというあの展開も唐突というか…ハルオの体力も凄いなと思いました(笑)

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モスラが鳴き声とシルエットだけでも登場してくれるのは嬉しかったのですが、ぶっちゃけこのシーンは不要でしたね。ほとんどこれまでのゴジラファンへの目くばせ的な意味しかなかったと思います。
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総じてこの『アニメゴジラ』は企画としての練り上げがいまひとつだった気がしてなりません。なんというか風呂敷を随分広げた割には、回収されなかった要素が多くかった気がします。今作でもこれまでに出てきた登場人物はハルオとマーティンとメトフィエス以外は特に出番もなくお話の都合でギドラの供物にされてしまった感がありますし、フツアの設定もあまり掘り下げられずに終わった気がします。ウィキペディアによると元々全13話テレビドラマの予定だったそうですが、回収されない伏線が多いことやなんとなく映画っぽくない感じは、元がテレビドラマの予定だったことが多分に影響しているのかもしれません。

◆まとめ
・お話もアクションもいまひとつで残念な出来でした。