無惨。スティピュラ・ノベセント落下 | 灰色の脳細胞:JAZZよりほかに聴くものもなし

無惨。スティピュラ・ノベセント落下

三年ばかり愛用しているノベセントを落としてしまった。軸材に損傷はないものの、衝撃でニブが飛び出し微妙に歪み、ペン芯も尻尾のような部分がブラブラになる惨劇。

修理のために色々とググってみたのだが、どうもノベセントの基本色だったエボナイトを用いたレッドブラックというかブラウンの軸は廃版になった模様。調べてみてもセルロースのものしか出てこない。

ノベセントは大体モンブラン146と同サイズで、胴軸内にアルミ製の巨大コンバーターを突っ込んだ簡易吸入式。やたらとインクをストックする。特徴といえば、とにもかくにも軸色の鮮やかさで、結構凡庸なデザインであるためにかえって美しさが際立つといってよい。

ニブはやや柔らかめ、インクフローは普通で、かなり硬めのマイスターシュトゥック146とは対照的。なおペン芯はプラ製だがクリップがスターリングシルバーと豪華だか何だかよくわからない。ちなみに乾燥にものすごく強く、しばらく放置しておいてもいつもと変わらず使用できた。

146ではひとと同じでつまらないってなひねくれものは、試してみるといいかも。ただし劇的な書き味に感動するとかではなく、見た目の割にいい意味で凡庸、つまり普段使いに適しているといったところにノベセントのよさがあると思われる。ちなみに手持ちのものはBだが、それほど太くはなく、ペリカンのMくらいかもしれない。もちろん個体によりけりではある。


STIPULA(スティピュラ) ノベセント セルロース アセテート/シルバー925 アクア 万年筆


stipura
にほんブログ村 トラコミュ ステーショナリーへ
ステーショナリー