BLOGを大変怠けてしまい9月になってしまった
日々、忙しくしているのでちょろっとしたネタは
Instagramで、内輪だけのネタはFaceBookで・・・など発信しているものの、
BLOGで残す余力がなくズルズルと過ぎてしまいまして。
今月からは少しずつ復活したいと思います。
さて、先日マスコミ試写で観たイタリア映画「トスカーナの幸せレシピ」がよかったので
ご紹介します。
アスペルガー症候群の青年と、乱暴者だけど腕は一流の元シェフが
料理を通じて心を通わせていく姿を描いたあったかな気持ちになるストーリーです。
<ストーリー>
超一流シェフのアルトゥーロは、仲間とのトラブルで傷害事件を起こし、
更生のため社会奉仕に就くことに。その役目は、アスペルガー症候群の
自立支援施設で若者たちに料理を教えることだった。施設の責任者アンナの
厳しい視線の下、彼は本気で生徒と向き合い、若き創造性を引き出そうとする。
なかでも”絶対味覚”を持つ青年グイドはトスカーナで開催される「若手料理コンテスト」
への出場を決め、アルトゥーロの運転で人生初の旅行に出発。だが、開催地に
到着すると、アルトゥーロにも料理人のプライドをかけた大仕事が舞い込み、
グイドの元を離れることに・・・。いつの間にか固い絆で結ばれていた二人。
心の支えを失ったグイドは、料理決戦で優勝できるのか?!
「トスカーナの幸せレシピ」公式HPはこちら。
http://hark3.com/toscana/
このグイドを熱演しているのがイタリアの若手注目株ルイジ・フェデーレ。
作品全体に言えますが、アスペルガー症候群の特徴的な言動が散りばめられていて
その凸凹っぷりが人間らしくて、滑稽さに笑ってしまうのだけど段々と涙がじんわり
こみあげてくるのです。正直で、まっすぐで、立ち回りがうまくないグイド。
アスペルガーではないけれど、不器用で怒りっぽい元三ツ星シェフのアルトゥーロ。
最初は面倒くさいなぁ~と思っていたはずのアルトゥーロも、
天真爛漫でこだわり強く、そして”神の舌”をもち真剣にコンテストで勝とうとするグイドに
心をグイグイと奪われてしまうのです。
ついでに、美しいアンナ先生とも恋仲に・・・。
この作品の中で、私が一番印象的だな~と思ったシーンは
グイド「僕のパパはママを働かせて、いつも僕を怒っていたよ」
アルトゥーロ「クソ野郎だな!」
って、やり取り。
こういうシーン、日本だったら美化するのではないかな?
あるいは、お父さんとお母さんがいて幸せな子が育つ・・・というようなステレオタイプな
押しつけがましい哲学を描きたがるのでは?
イタリアの持ち味なのかわかりませんが、
正直にバッサリと切り捨てる言い方が非常に心地よく
くだらない大人にこだわるな!おまえは価値があるんだ!
という想いが、そのセリフに詰まっているように感じました。
この映画、一般公開に先駆けて先行試写会を企画したいと思ってますが
現在もろもろ関係者に確認中です。決まり次第ご案内しますね。
『トスカーナの幸せレシピ』
©2018 VERDEORO NOTORIOUS PICTURES TC FILMES GULLANE ENTRETENIMENTO
10月11日(金)、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
配給:ハーク
出演:ヴィニーチョ・マルキオーニ、ルイジ・フェデーレ、ヴァレリア・ソラリーノ
監督・脚本:フランチェスコ・ファラスキ 脚本:フィリッポ・ボローニャ、ウーゴ・キーティ
原題:Quanto Basta 2018/イタリア語/イタリア/92分/5.1chデジタル/カラー 字幕:吉田裕子
配給:ハーク