自分軸とか思考軸という「軸」というワードに惹かれて

 

読書好きの夫の本棚から面白そうだなと思い、軽い気持ちで手に取ったらどんどん著者の世界観に引き込まれていく感覚で、ページが進む。

 

ライフネット生命~♪でお馴染みのCMの会社を、60歳の時に立ち上げた創設者の著書。

生命保険の仕組みについてなどは殆ど触れず、著者自身の「物事を瞬時に判断し、決断するために自分の思考軸を持つことがいかに大切か」ということについて書かれている。

 

また、自分なりの思考軸を持つために必要なことは?

それは著者の言葉を借りると、森を見る「タテヨコ思考」と「多様なインプット」で直感と論理を磨くこと。

 

本1冊丸ごとが歴史と世界の各地の事例を取り上げて説明されていて、まさに、タテヨコ思考で解説されている。そして、そのページを読むと今すぐ自分もノートを開いて、タテヨコ思考がしたくなるような本。

 

元々インプットが好きな私は、何だかこの本に、自分がインプットすることを正当化してもらえるような気がして、益々知的好奇心が沸いて元気が出た。

 

 

 

第5章の一角、人間には皆個性つまり「角」があるのがふつう

 

人間はみんな個性を持っているから面白いというもの。個性、つまり角!!そして、角がある限り、相手に引っかかる事もあれば、ぶつかり合えば痛いのも当たり前。

 

だけど、痛いからと言って、その角を丸く削ってしまうとそれぞれの個性は削った分だけ小さくなってしまう。揉め事や摩擦は減るかもしれないけど、みんながみんな丸くなってしまうと面白味が欠けてしまう。

 

我が子にすべての角を真っさらに削り取られたようなただの丸い人間になって欲しいかと問われると、個人的な解答ではノーかな。

 

尖りすぎた角は人を傷つける可能性もあるので注意が必要だし、また、友人関係や学校生活といった子どもは子どもの社会の中で揉み、揉まれを繰り返しながら相手を傷つけない自分だけの角を形作っている最中なのだと信じたい。

 

また、長所を伸ばそうとすると短所も伸びるとは言い得て妙だなと何度も頷いてしまった。

長所と短所というのは、実際にはニュートラルな状態では「同じもの」で、見方によって、それが長所として捉えられる場面もあれば、短所として受け取られる事もあるという話。

 

著書の中では、出口さんご本人の性格を例に挙げ「決断が早い」と表現すれば長所になり、「気が短い」と表現すればそのまま短所になると書かれている。

 

「自分の意見をはっきり言う」ことは「協調性がない」という事であり、「瞬発力がある」ということは「我慢強くない」とも記されている。

 

人は良く、自分にはここが足りないから・・・と、つい足りていない部分に目が行きがちだけど、「ないない」を探すくせがある人は、一見短所に見える事でも出口さんのように「言い換え」のマジックで表現し直してみるという事をするといいかもしれない。

 

自分や子どもの短所だと思っていたところが、長所や強みとして浮かび上がってくる事もあるはずだし、普段自分が使う言葉の選び方までもが変わってくることを感じられると思うのでぜひやってみよう!

 

 

シンガポールがPhase2に逆戻りするという直前に滑り込む

 

集中して本が読みたかったので、じっくり読書に没頭するためカフェに行きました。

 

シンガポールは今はまたPhase2に逆戻りし、規制がどんどん厳しくなっている状況なので、手先の消毒を何度もしながら(笑)しばらくお預けされちゃう前に最後のお一人様のカフェタイムを作って自分を満たしました。自分満たし貯金的な感覚で、このお1人様時間で満たされた感覚を貯めていけるといいのですが、私の場合、貯蓄というよりかは常に一定時間自分の時間を持ちたい人なので、今後のSTAY HOMEの時間が思いやられますが(笑)

 

日々、刻々と状況が変わる世の中なので、やりたい事は「できる範囲で」どんどんやっておくべきだなと思うこの頃。これから益々対面で人と会う事が厳しくなりそうだけど、オンラインだからこそ繋がれる出会いもあると思うので、そちらの機会もチャンスがあったら繋がっていきたいなと思います。

 

 

 

最後にもう一つ。

出口さんの表現の中で、自分のために書き留めておきたい言葉。

 

「進取の気性に富む」 

 

コロナ禍で心がザワつく時もあるけれど、私はこの自ら進んで物事に取り組むようなエネルギーを持っている人でありたいなと思い、ここに書き留めておくことにします。

 

子育てでも、仕事でも、生活していく上で何か自分の軸が1本欲しい、そもそも軸ってどんな事なの?どうやったら見つけられるの?という方にはぜひおすすめしたい本。皆さんもSTAY HOMEのお供に読んでみてくださいね。