シークレットサンタ | 気難しい扇風機

気難しい扇風機

イギリス在住。
今年は、畑を頑張る。

今日息子が、

 

「お母さん、がっこうでシークレットサンタやるから、

Eちゃん(女の子)にどうしてもあげたいんだ。」

 

とニコニコ顔で言ってきた。

 

(へぇーーー!Fちゃん、以外にそんな女の子がいるのか?)

と意外だった。

 

「じゃあ、必要なもの教えてくれたら一緒に作るよ。」

 

というと、張り切って材料を教えてくれた。

手作りじゃないといけないルールらしい。

こんな、女の子にプレゼントをなんて話を聞かされると内心ドキドキする。笑

 

私は、こどもの頃、ばあちゃんが、

同級生の女の子が、彼と手をつないで歩いてるだけで、

 

「いやらしい、中学生のくせに、男に色目使って。」

 

と夕食中に、言ったりするのを何度も聞かされた私は、

ああ、こんなこと家族の前で言われるぐらいなら、

絶対そういうことはしない。と子供心に誓った。

田舎では、すべて筒抜けなので、言われて平気ぐらいの図太い根性の持ち主じゃないと、

彼氏も作れない。

 

なので、目立たないように、しかも、男の子と話すのも緊張して無理だった。

大学卒業して、語学留学費用を稼ぐためスキー場のホテルの住み込みのバイトで、

バイト仲間が男しかいなかったため普通に話せるようになった。

というか、名前がわからず、はじめのうちは、

 

「ああ、そこの兄ちゃん、次、これやって。」

 

とか、私は新入りのくせに、使えない男子バイトをにいちゃん呼ばわりして、

こき使ってしまったため、態度も言葉も男っぽいので女扱いされず、男同様に扱ってもらったので、

男友達はできた。

 

その後、

イギリスに語学留学に来て、

誰にも知られない自由というのを味わった。

おかげで、気にならなくなり、今の夫と出会った。

多分、日本に住んでたら、結婚どころか、彼氏もいないままだったかもしれない。

 

なので、息子には、そんな変な刷り込みをしたくないので、

黙って、ああそう、ぐらいの返事しかしない。

そういうのも平気で話してくれるうちは、

ほう、そうなの?ぐらいで受け答えをすることにしている。