⭐この記事から見て下さった方は
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母に送ってもらい
久しぶりに家に帰る
 
『ただいまぁ』
 
もちろん夫は仕事に出ている為
誰も おかえり とは返してくれない
 
破水して家を出る時
まさかこんなことになるなんて
これっぽっちも思っていなかった
 
部屋でひとりになると
床に寝転がり
暫く天井とのにらめっこ
 
 
うちの天井ってこんな模様だったんだぁ
病院の天井よりは好きな模様だなぁ~
 
 
なんて思っていると
 
 
近くに住む
私の祖父母が来訪
 
 
 
ひ孫に会うのを楽しみにしてくれていた祖父母
 
 
ごめんね。
 
 
陽が産まれて3日目の朝
祖父は慣れないメールを送ってくれていた
 
 
おはよう。体調はどうですか。頑張りなさいよ。〇〇(私の名前)の強い気持ちがそのパワーが赤ちゃんに伝わり頑張ってくれると思います。無事を祈っています。
 
 
この時はまだ
強い気持ちもパワーも
私にはなかったけれど
 
このメールを読んで
強くなりたいと思えた
 
 
 
 
床に寝転んだままの私の顔の上に
祖母のシワシワの可愛い手とお皿
そして誘惑の甘い香り
 
起き上がって見てみると
お皿には少し固くなりかけた餅
 
でも大好きな砂糖醤油の餅
 
 
『餅は母乳にいいんやて。
   あんた毎日母乳届けやなあかんのやろ!
   ほれ、餅食べ!!』
『いつまでもウジウジしとったらあかん、              メソメソしとたら陽ちゃんが可哀想や。』
 
 
久しぶりの家で
疲労もあり寝転がっていただけで
暗い表情でもなく泣いてもいなかったが
 
祖母には私の
ウジウジメソメソな心が伝わっていたのかな
 
 
祖父は
 
『身体大丈夫か?ちょっとゆっくり休みな。』
 
と身体を心配してくれた
 
 
ありがとう。
ごめんね、
ありがとう。
 
 
 
 
 
またひとりになると
先程と同じ場所で寝転び
今度は天井を見ながら泣いた
 
初めて陽の姿を見たときのこと
面会で見た陽の姿
 
お腹の帝王切開の跡を触り
更に泣いた
 
 
涙が耳の中に入り
少しこしょぐったい
 
でも次から次へと流れ落ちる涙で
拭っても拭っても
追い付かない
 
 
 
 
ふと時計に目をやると
搾乳の時間
 
軽く顔を洗い
搾乳を始める
 
母乳の出る量が増えてきたため
搾乳器を使用しての搾乳にすると
とても楽になった
 
冷凍パックに
搾乳した時間と量と名前の記入
 
 
名前を記入し
眺めていると
 
また涙が流れる
ダメだ
ひとりでいると
弱い自分が炸裂する
 
 
そして夫の帰宅時間が近づく
 
 
つづく
 
 
⭐現在に追い付くまでは、過去の話となる為、
    ブログとは少し違う感じとなります。
    少しずつ、母として強く成長していく姿を
    優しく見守って頂けると幸いです。