図:京都市選挙管理委員会から拝借


選挙権の年齢をゼロ歳から行えばよいという某政党の発言に物議を醸しだしているわけだが、それが良いのか悪いかを一旦おいて、日本の選挙での投票率の低さは依然として変わらない昨今、過去はどうだったのだろうと気になって調べた。


ほとんどの方は生まれた時には満20歳からの選挙権で、途中で18歳に引き下げられたという流れしか知らない中で、それ以前の選挙権の資格対象者を見てかなりびっくりである。


選挙法ができてから、女性に選挙権が与えられたのはかなり後になって事である事、そして納税額によって選挙権があった事。

今の時代から見るとあり得ないほど差別的だと思うが、これが表しているのがまさに日本なのだと感じる事ができる。


力のある一部の人が政治を決めているという状態が今もある背景には、この歴史の流れがあるからなのかもしれない。


権利がある事で、投票はできるけども、これまで自分たちだけが持っていた権利を、全ての人に与える事に納得しない者もいるのだろう。


彼らからすると、投票率が上がるとむしろ自分が思ったように政治を動かせないようになるとすれば、今のままの投票率で充分なのだ。


ゼロ歳からの選挙権を導入しても、権利を持つ事の意味を教わらなければ意味がない。


個人的には18歳からさらに年齢の引き下げは賛成だが、それでも権利者本人が自分で考え、判断できる事が必要なのであって、せいぜい中学生くらいからが妥当ではないかと思う。


ただそこも年齢を引き下げても、その子たちが選挙に行く確率は低いと思う。

今の状態で半数の国民は投票に行かない現状を子どもたちが見ているのだから、まずは大人がちゃんと行けよ、というくらいは子どもたちも思うだろう。


政治だけではなく、世の中の事を自分が当事者の1人として認識が薄い日本なのだから、まずは自分事として考えられるような、風潮、教育、世論形成をやっていくのが優先ではなかろうか。


その上で年齢引き下げでもなんでもしていけば良いと思う。





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下差し

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