担任の先生が書類を持って戻ってきました。








「すみません。お待たせしました。」









「いえ。お手間をおかけしてしまい、すみません。」









「では、私はここで、戻りますね。新しい学校でも頑張って下さいね。」







副担任の先生が担任の先生と入れ替わる様に部屋を出て行きました。











担任の先生が退学届けの書類を机の上に出しました。








「必要な所に記入をしてもらって、判子を押して下さい。日付は書かないでもらって結構です。新しい学校からもこちらに書類が来る予定なので、そうしましたら、日にちが空かない様に日付を入れて処理しますね。」










転学、転校。




一度退学を先にしてしまうと、単位や出席日数の問題で、同じ学年での継続は難しくなってしまいます。

高校卒業には3年間在籍する事 という事がとても大事でした。






また一からのやり直しになってしまうので、学校見学の時にも、色々な学校から散々念を押されていました。







「どんなに嫌でも、勢いで辞めないで下さいね。新しい学校が決まってからにして下さい。そうでなければ、転学が出来なくなってしまいます。」









行かないのに学費を払うのは、勿体ないとも思う部分もありましたが、次の学校の為には仕方ない事。







この日の為に学費を払い、在学していたのだなとひしひしと感じました。