皆さん、本物ではないものを身に着けていて心地の悪かった経験ありませんか?
私は大学時代に被服の学校に通っていたのでファッションは大好きで、私の周りもお洒落好きが沢山いました。
時代はちょうどバブルがはじけようとする頃。周りは華やかに毛皮を装ったりジュエリーを身に着けたり。
もう「ふわっふわっ」のファーを見ただけで「おぉー」と瞳孔が開き、「キラッ」と光るジュエリーを見るとその輝きがいつまでも忘れられない、それくらい憧れていました。
卒業後はファッションの道に進むつもりでいましたから。
当時フェイクファーも流行っていて簡単に手に入り、アルマーニのフェイクファーのコートがとても素敵だったので親に買ってもらいました。 (おバカな娘でごめんなさい)
自分で「カルティエ風」のアクセサリーリングを購入したりもしました。(これもおバカでした。)
華やかなものに心が惹かれて手にしたフェイクな素材・・・。
これらは身にまとっても何だか自分の体温が移っていかないような、自分のものになってくれないような感覚を覚え、思ったほど高揚感や満足感が得られなかった記憶があるのです。
今ではわかります。
「デザインよりもまずは素材が重要!」
人が手にした時に、身に着けた時に高揚感を感じる素材はやはり「本物」ですね。
「本物のある生活」についてまた続きを書かせていただきます。
ところで、人間が瞳孔を開く瞬間というのは、好きな人に会った時だそうです。
素敵!と思える人や物に沢山会って、瞳孔開かせ、大きなお目目で楽しく行きましょう!
「ふわっ、きらっ」というものに瞳孔がひらいてしまう、
デザイナーのハヤシミチコでした。