タイトルは、5月5日の子どもの日に、

俵万智さんがXに投稿された短歌4首のひとつ。

 

4首すべて子育てをテーマにしていて、

親なら誰しも

 

「そうそう・・。そうだよね・・。」

 

と共感できるものばかり。

 

他の3首は

 

・たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやるいつかお前も飛んでいくから

 

・連休にくる遊園地 子を持てば典型を生きることの増えゆく

 

・振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら

 

 

 

子育ての真っ最中には、気づかなかったこと。

子育て真っ最中には、

この忙しくシンドイ時間が永遠に続くように感じて

 

「早く、早く、大きくなって!」

「早くこの時間から自由になりたい!」

 

そう思っていた私。

 

 

今思えば、そんなに急ぐことはなかったのだ。

急がなくても必ず子どもは成長し、

子育ては終わるのだから。

 

どんなに

「大きくならなくていい、もっと一緒にいたい」

 

と思っても、

子どもは、成長し、旅立っていく。

 

振り返ることもなく。

自分の先に続く、新しい道にワクワクして

振り返るということすら、思ってもみず旅立っていく。

 

振り返った後ろに

振り返す手を用意している親がいることも知らず。

 

振り返った後ろに

振り返す手を用意している親がいたことを

私は、自分が親になって始めて知った。

 

この句を読んで

我が子の旅立ちに

振り返す手を用意していた私を思い出し

切なくなった。

 

 

忙しく、しんどくも幸せだった

あの時間は、もう帰ってこない・・・。

 

今、子育て真っ最中で

手のかかる幼児や思春期の子どもを抱えて

しんどいな・・と感じている後輩たちへ。

 

 

子育ては、いつか終わりがくるから、

今を楽しんで!

 

そう伝えたい。