息子の生活は、何度も何度も浮かんでは沈み、沈んでは浮かぶ。


なんだってそんなに不安定になれるのかと思う程、自堕落な生活を送っているのに。



毎日働くという事は、私にとってはどうという事は無い日常。


そのどうという事は無い日常を維持する為には、息子にとっては途方もない苦痛を伴う踏ん張りとやる気を必要とするようだし、

自立支援支援施設を利用した働き方でも、その辺の苦痛は避けては通れないようだ。




作業所に数週間真面目に通っては、また気力を使い果たしてまた何日も休んでしまう。


しかし自分でも、継続出来ない事やこらえ性の無い事は自覚しているのだ。



以前、もしもタイムリープ出来たらどうする?なんて他愛もない会話をしていた時、


「出来ればひとつ能力を追加して欲しい!

努力を継続出来る能力!そんで中学生に戻って問題行動しないように頑張る!」

「そしたらおかん、ビックリして逆に怪しい!って騒ぎそうだよね〜、タイムリープしてるって気付いてね!」

と楽しそうに話していた。



私は、いいねー!気付けるように合図決めないと!

なんておちゃらけた返事をしたけれど、涙が出そうだった。



自分の事、よく分かっているんだな。

分かった上で出来ない事は出来ないんだな。

出来れば自分の思う欠点を補って、毎日働いて生活したいんだな。



その欠点は、社会生活を送る上で最重要な項目なんだよね。


それが出来ているだけで、他の症状にももっと理解を示してもらえるんだから。




障害のせいでもあるけど、個人の性格もあるだろうから、全てに理解を示してもらって雇用してもらう、というのはなかなか難しい。