和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
ケガをしたときや痛いところに手を当てて
「ちちんぷいぷい痛いの痛いの飛んでいけ~」と
言いながら
撫でるおまじないの呪文知っていますか
実はこのおまじまいは
江戸時代の初めのころ
現在の茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦の浜辺には
大塚村、二亦村、青塚村という3つの村がありました。
その3つの村に突然
家が壊れるほどのものすごい砂まじりの大風が吹き
雨も降ってきました。
その暴風雨はなんと75日間も続き
3つの村は砂に埋もれてしまったそうです
村人は着の身気のまま
近くの前浜や馬渡、長砂に移り住みました
この現象は「千々乱風伝説」として今も
茨城県ひたちなか市では言い伝えられています。
「千々乱風伝説」は
75日間の暴風雨で3つの村が
あっという間になくなってしまったことから
一瞬にして周りの景色が変わってしまい
全てが消えてなくなってしまうこと
また「人の噂も75日」
「良いも悪いも75日」などというように
人があれこれ噂をしていたとしても
それは長く続くものではなく
やがて自然に忘れ去られてしまう…
ということから
消えてなくなることが
「ちちんぷいぷい」の由来となったようです。
そして、ケガをしたときや痛いところに手を当てて
「ちちんぷいぷい痛いの痛いの飛んでいけ~」と言いながら
撫でるおまじないの呪文になったのです
昔3つの村があったその場所は
国営ひたち海浜公園として生まれ変わり
ゴールデンウィークのころには
ブルーの小さな花ネモフィラの花が美しく咲くのです
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会