あくまで自分の場合。

先日HSPなる言葉を知ったが、

関連書籍を読むと、HSP、双極性障害(気分障害)、うつ病の複合型っぽい。

 

なおたいへん残念な結論から申し上げると、

うつ病を治す画期的な方法は現在のところ「無い」。

少なくとも私には発症から20年以上経った今でも、

まだ見つけられていない。

それでも多少の効果が見込めるかもしれないこと、

むしろやめておいた方がいいこと、

そのどちらとも言えないことをまとめてみようと思う。

主に自分のために。

もしかしたら同じような症状の人に少しは役に立つかもしれない。

 

心療内科、精神科、メンタルクリニックなどに行く→◯

 病院だけでの完治は正直難しいが、

 重度、希死念慮まである場合はとにかく這ってでも行って、

 抗うつ剤をもらった方がいい。

 あくまで医者であり、薬を処方することが仕事なので、

 カウンセリング、セラピー的なものはオマケ程度に考えておくこと。

 うつ病の絶対的な治療法は明らかになっていないことを考えると、

 薬だけで完治は難しいとはいえ、コスパ、緊急性の面からは最優先である。

 

 また、薬に頼りっぱなしになり、どんどん強い薬を求めて、

 最終的に薬漬けにならないようにも注意しよう。

 薬はつらい症状を和らげてくれる可能性が十分にあるが、

 慢性的な気分の落ち込みを完全に治療する薬は現在のところ存在しない。(はずだ)

 身体的な目に見える(もしくはCTに映る)疾患と違い、

 気分の落ち込みは今の科学では完全には解明されていないし、

 今後も解明されない可能性がある。

 医学(科学)的なアプローチだけではそもそも不十分だ。

 だから医師の処方薬によって鬱が完治しないからと言って、

 医師を責めたり、薬を増やすよう要求したり、落胆したりすることのないように。

 さしあたっては出された薬をおとなしく飲んでおこう。

 そして「この薬で万事解決だ!」などと思わないこと。

 薬は補助的なものだと思っておいた方がいい。

 

カウンセリングへ行く、セラピーを受ける→△

 いいとは思うが、とにかく高い!

 また、そのときはたしかに気が楽になるが、一時的なものであることが多い。

 定期的に通えればかなり効果が期待できるのではないかと思うが、

 保険が効かないゆえ、何度も言うがとにかく高い。

 「金が十分にある」状態のうつ病ならアリかもしれないが、

 私はそんなときはなかったのでわからない。

 仕事もままならない状態ではあまり現実味がない。

 

コーチング、コンサルティング→△

 鬱が軽度の場合は有効性が見込めそうだ、

 上記同様、高いので、

 裕福なうつ病患者にのみ許された選択肢。

 なお家族がこのような資格、技術を持っていたり、

 職についていた場合、

 「やった!タダで受けられるぞ!」と思うかもしれないが、

 クライアントが家族の場合、

 コーチ(でもカウンセラーでもセラピストでもコンサルタントでも)は、

 通常の力を発揮できない。

 優秀な外科医が自分の家族を手術できないのと同様だ。

 どんなに優秀なコーチでもあなたへの愛や不満、

 理想、こうあってほしい、早く治ってほしいといった、

 本来あるべきでない想い(コントロールしたいという想い)から逃れられない。

 それはもはやコーチング、カウンセリング、セラピー、コンサルティングとは別物だ。

 残念ながらやめておいた方がいい。

 

 また、改善が見られない(おそらくすぐには見られないはずだ)場合、

 相手がプロならただ通うのをやめて、

 「お金の無駄だったな」「あの人はあまり上手ではなかったのかも」

 で済むが、

 相手が家族だった場合、イライラや恨みがつのる可能性は高い。

 近くにいれば責任転嫁してしまうこともあり得る。

 相手は相手でよかれと思ってしたことなのに、

 逆に憎しみを買って、お互いにいいことは何もない。

 

友達と遊ぶ→△

 「カウンセラー並みに聞き上手の信頼できる友達」に

 話を聞いてもらうのはアリだと思うが、

 そんな人間は存在するだろうか?

 いたとして、その相手にストレスをかけないか?

 1、2回は相手をしてくれるかもしれないが、

 そのあと相手は離れていくだろう。

 私には何人かそのような友人がいたが、

 カウンセラー並みの重労働を無償でやるのだ。

 そのうち相手をしてくれなくなった。

 当たり前だ。

 カウンセラーに払う額と同じくらいのお礼(金でなくとも構わない)を

 用意しておくべきだろう。

 鬱のときにそんな気が遣えるか?

 答えは無理だ。

 お金のやりとりをすると友達ではなくなるとはよく聞くことだ。

 同様に、友達をカウンセラー代わりに使うと友達を失くすだろう。

 

 趣味友もあまりおすすめしない。

 抗うつ剤はアルコールと相性が悪いので、まず飲みに行くのはNG。

 また、気が合う友達と遊んで、テンション上がって楽しくなっても、

 その後の落ち込みや疲れが激しい。

 そして交際費がかかる。

 

 ” 交 際 費 が か か る "

 

 交際費はバカにならないぞ。

 そんなお金があれば、生活費、貯蓄に回した方がいいだろう。

 

 お金のかからない趣味友ならいいかもしれない。

 私はカラオケと演劇が趣味なので、

 お金のかからない交際は相当難しい。

 

 その辺を散歩して、楽しくおしゃべりをする。

 自宅で囲碁、将棋に興じる。

 近所の河原でキャッチボール、サッカーをする。

 それならまったく問題ないだろう。

 そんな友達がいて、気軽に会えるような人間は

 そもそも鬱にならないような気もするが、、、、

 

買い物、ショッピング→❌

 やめとけ。

 買い物とショッピングでいい気分になるのは一瞬だけだ。

 それよりも手持ちの金が減ることの方が痛い。本当に痛い。

 私は洋服を買うのががとても好きだから、

 ショッピングを我慢するのはかなりキツイ。

 しかし、お金がないときは服を買うのではなく、

 健康、栄養、運動、睡眠によって、

 「スタイルを良くする」ことを目指し、なんとか折り合いをつけることにした。

 

 洋服に限らず、

 散財して鬱が治ることはない。

 むしろ鬱がひどくなる。

 一時的には気分が上向きになったように感じるだろうが、

 アルコールや麻薬(やったことはないが)、

 その場だけのセックスと同様、

 楽しいのはそのとき限りだ。

 「いや、そんなことはない。

  ずっと欲しかった〇〇が手に入れば、

  少なくとも何日か、

  場合によっては何ヶ月か、

  ことによると何年もいい気分でいられるかもしれない」

と、思うかもしれないが、

これは罠だ。

散財して楽しいモノ、コトは、

もっと散財すればもっと楽しいのだ。

決して「これさえあれば満足だ」などということはない。

「これを手に入れられたら、

 こんどはワンランク上のあれを手に入れたい」

と思うに決まっている。

そのように消費者に思ってもらわないと企業は利益を出せないから。

「あなたにはこれが足りない。

 これがあれば幸せになれますよ」

とささやきかけ、場合によっては恫喝するのが資本主義社会だ。

食い物にされるだけだ。

あなた一人がお金を遣わなくても経済は停滞しない。

ほかにお金を遣う人はごまんといる。

企業は自社製品の依存症になってほしいのだ。

幸せになどなってほしくない。

いっとき気分が高揚して、

そのあとは中毒患者のように欲し続けてほしいのだ。

そんな役回りを演じたいですか?

 

自慰行為→△

 良いところ

  いっときの快楽を得る手段としては、あまりコストがかからない。

  無料の動画はいくらでもあるし、想像だけでも可能だ。

  お金もかからなければ、カロリーの摂り過ぎにもならない。

  あなたが敬虔なカトリック信者でなければ自慰はストレスの解消になる可能性が高い。

 悪いところ

  状況は変わらない。

  自慰によりメンタルが強化されたり、

  ポジティブシンキングができるようになったりはしない。

  依存症になる可能性がある。

  (ビリー・アイリッシュが過去ポルノ依存症だったと言っていましたね。)

  無料の動画や画像、想像だけで満足できない場合は、コストがかかる。

  また、やりすぎは時間の浪費。

 

散歩→△

 よいところ

  お金がかからない

  健康に良い

 わるいところ

  あちこちに散財の罠がある

  ある程度の元気がいる。

  鬱が重くて外に出られないどころか、布団からも出られない場合、

  とうぜん散歩などできない。

  HSPの場合、家の中よりも刺激が強いことが多いから、

  かえってストレスになるかもしれない。

 

読書→△

 コスパはいいと思うが、購入する場合はそれなりのコストがかかる。

 図書館で借りるのはおすすめだが、

 鬱なのに

 「予約する」

 「待つ」

 「取り置き期限内に図書館に行く」

 「期間内に読み終わり、返却する」

 というわりとタイトで複雑な工程が可能か?

 「期限内に返却しなければならない」というのは

 うつ病の人間にとってけっこうキツイと思われる。

 汚さないように大事に扱うのもたいへんだろう。

 古書、古本屋で安く手に入ればいいが、

 リアルの古本屋は減っている。

 Amazonでも古書は買えるが、送料がかかるので、あまり安くはない、、、。

 

 また、わざわざ書くほどのことでもないが、

 鬱がひどいときにはもちろん文章など読めない。

 

音楽を聴く→◯

 音楽は繰り返し楽しめるものが多い。

 またスマホやパソコン、車、家電などと違い、

 最新の音楽=優れているわけではないから、

 古いCDを図書館で借りて、PCに取り込んで

 (取り込むだけなら"本を読み終わる"よりも返却まで圧倒的に余裕ができる)

 聴けば0円だ。

 すでに持っているCD、音源、カセットテープ、レコードを繰り返し聞いても0円だ。

 具合が悪い時でも寝ながら聴ける。

 少しは気が紛れるだろう。(ほんとうに少しだけのことも多いが)

 

 注意点は、過去のトラウマ、あるいは逆に成功体験を喚起するような思い出の曲たちだ。

 そういうときは別の曲に変えた方がいいだろう。

 

 また、好きな音楽を聴いていたら鬱が完治しました、

 という話もあまり聞かない。

 決して悪くはないが、過度な期待は禁物だ。

 というか、気を紛らす程度のものだと誰もが思っているだろうし、その通りだ。

 

 また、音楽を楽しむこと自体は悪いことではないが、

 高いチケットを買ってライブに行ったり、

 DVDやBlu-rayを買うのも今はやめておこう。

 それは健康でかつ十分な蓄えができてからのハナシだ。

 くれぐれも「0円」で、と念を押しておく。

 

旅行に行く→△

 本当はとてもおすすめだ。

 旅行は気分転換にはとてもいい。

 旅先で鬱に襲われることもあるが、

 家の中での鬱は永遠の地獄の責め苦のようであるのに対して、

 旅先での鬱は一時的なものであることが多い気がする。

 旅先で鬱がずっと続いたら行き倒れで死んでしまうだろうから。

 生存本能が優先されて、鬱は長続きしない(できない)。

 いい景色を観て、感動しないまでも、いい気分にならなかったことはない。

 何か悲しい思い出の引き金になってしまうこともあるが、

 それでも自然の雄大さ、優しさ、解放感のほうが優る。

 仮にホームシックになっても構わない。

 あの地獄のように感じていた場所が自分にとっては安全であると感じることは、

 帰ってからの生活にいくぶんいい影響を与えるだろう。

 ラスベガスやニューヨークよりも海や山や渓谷や森に行くのがいいだろう。

 

 だが残念ながら、旅行はお金がかかる。

 貧乏旅行(安全快適ではない)、ヒッチハイク、野宿、どれもうつ病には厳しい。

 安全で快適で眺めの良いところに行ったり泊まったりしたければ、

 それなりにお金がかかることを覚悟しなければならない。

 

 一度の旅行で鬱が必ず完治するならば、

 それなりにお金をかけても十分に元が取れるだろう。

 だが、そんなことは誰もわからないし、誰も保証してくれない。

 すっかり清々しい気分になり、明日から元気にまた生きていこう、

 あるいは働こう、あるいは好きなことに取り組もうと思い、

 実際にそうなれば旅行に何十万円、いや何百万円かけてもいいと思う。

 残念ながらそれがいっときの気分転換で終わった場合、

 ただ貯金がごそっと減るだけだ。

 

 セラピー同様、お金が十分にあるなら、

 旅行に行くこという選択肢は悪くないように思う。

 しかし繰り返すが、私は自由に旅行に行けるほどお金持ちであったためしがないので、

 ただの想像に過ぎない。

 

お金を貯める、お金を遣わない→◯

 お金が無いというのはそれだけで鬱になり得る。

 失恋、挫折、死別、離別、その他いろいろな不幸が鬱の原因となる。

 お金がないことはその不幸にかけ算をするようなものだ。

 悪いことは言わない。

 今あなたが何かの不幸による鬱で苦しんでいるのなら、

 栄養ある食事以外の出費はできるだけ削ることだ。

 お金を遣ってメンタルが回復することはほとんどない。

 一時的な上昇はあるかもしれないが、

 それは永遠にお金を遣い続けることを意味する。

 その先にあるのは借金地獄か破産、そしてそれによるもっとひどい鬱だ。

 

 あなたに天才的なギャンブルの才能があったり、

 新しいビジネスを必ず成功させる才覚があるのなら、

 つまりお金を遣うことでお金を増やすことができるタイプの人ならば、

 じゃんじゃん遣っても一向に差し支えない。

 そうした人がどんな原因で鬱になるのかはまったく想像がつかないが、

 好きなだけ休暇を取り、旅行に行き、セラピーを受け、芸術鑑賞をし、

 それでもだめなら、

 儲けた金でこんどは慈善事業でもしたらどうだろう?

 

セックス→△

 あなたといろいろな面でセックスの相性がいい

 (頻度、やり方、愛情の要否などあらゆる面で)パートナーがいる場合は、

 セックスは快感と癒しと満足を与えてくれるだろう。

 そうでない場合はストレスや失望感が快楽を上回る危険がある。

 そして大方の場合、後者のパターンの方が多いだろう。

 前者の場合はとてもラッキーだ。

 そんな面倒くさいことを気にしたくない場合にはプロに頼むしかないが、

 もちろん少なからぬ出費になる。

 プロ以外の誰かにこの手の関係を求める場合、

 何かしらのトラブル

 (交際を迫られたり、病気をうつされたり、ぼったくられたり、

  炎上したり、軽いものから重いものまで)が発生し、

 鬱は悪化するだろう。

 

瞑想、マインドフルネス→◯

 0円。

 私はヴィパッサナー瞑想とエイブラハムの引き寄せの法則CDブックを併用しているが、

 仏陀は「瞑想はこうじゃなきゃダメ!」とは言っていないそうなので、

 いろいろ試してみて、自分に合った方法で続けてみるといいだろう。

 残念ながら即効性は無いので「これさえやってりゃ鬱が治る!」

 という過度な期待は禁物である。

 私は毎日15分の瞑想を5ヶ月以上続けているが、鬱は治っていない。

 毎日やっていたわけでは無い日も加えると、

 もう365日以上実践していることになるが、

 「うーん、多少、マシにはなったか、、、?」程度。

 また、ひどい鬱のときは実践するのがたいへんかもしれない。

 それから退屈でもある。

 ただ、何しろ0円だし、寝巻きでもできるし、

 座る場所さえあれば(なんなら横になったままでも)できるし、

 目覚ましい改善はなくとも、

 少なくとも瞑想することによって悪化はしていない(あくまで私の場合だが)ので、

 有効とまでは言わないが、個人的にはおすすめである。

 何しろもう一回言うが0円だ。

 そして、ノーリスク。

 強いて言えば1日のうち15分を使ってしまうが、

 まさか1日15分を瞑想に当てるのをリスクとしてデカすぎると言う人はいまい。

 抗うつ剤には副作用が(私の場合は主としてだるさ、便秘)、

 カウンセリング、ショッピング、旅行には出費が、交際には出費とストレスが

 セットになっている。

 しかし瞑想はノーリスクである。

 退屈であることや、

 (精通すれば退屈ではなくなる可能性は高いが、

  その域まで達する人が一体どのくらいの割合なのか、わからない)

 なかなか成果、効果、成長が感じられないことを苦痛ととらえるならば、

 そこがリスクかと言えなくはない。

 でもどうせ鬱ですし。成果、効果、成長が感じられない苦痛っていつものことでしょう?

 そう考えるとノーリスク∞リターンである(∞には0も含まれてしまうけど)。

 というわけで重篤でなければ心療内科よりもおすすめである。

 ただ繰り返しになるが、強い希死念慮がある場合はまずは医者に行ってほしい。

 

 瞑想とはなんぞや、は大変難しい命題なのでぜひ関連書籍などを読んでいただきたいが、

 「今この瞬間の状態をありのまま、評価(良い悪いなど)せずに、ただ観察すること」

 であり、この状態を座して瞑目しているときだけでなく、

 行住坐臥この状態であることを目指す、

 というところでおおむねいいセン言ってるとは思うが、

 残念ながら正確では無い。

 なぜなら目的やゴールを持つことも執着の一つになり、

 本来の瞑想から逸脱しかねないと修行者は警鐘を鳴らしているからだ。

 と、考え、分析しはじめるとドツボにハマるのでこのへんにしておこうと思うが、

 いずれにせよ鬱や落ち込み、自己嫌悪とはまったく別の状態であるということは、

 なんとなくおわかりいただけるだろうか。

 まあ、そう簡単にそうなるかと言われると、

 前述の通り「1年やってもならない」わけなんですけどね。

 気を削ぐようで申し訳ないけど。

 

勉強→△

筋トレ、運動→△

 やりすぎて鬱がひどくなることがある。

 ほどほどにやるのがよいが、

 ふだんから「ほどほどに」ができるくらいならそもそも鬱になっているだろうか?

 

投資→△

 十分な貯金(例えば一年分の生活費)がある場合に、

 手数料の低いネット証券でその中でも手数料の低い、

 アメリカもしくは先進国のインデックスを積み立て長期投資は良いかもしれない。

 日本株インデックスも商品としてはいいのだろうが、

 どうしても日々国内のニュースを耳にしてしまい、

 売り買いしたくなってしまうので長期投資に向いていないように思う。

 長期投資ということでほとんど貯金と考えねばならない。

 不動産投資はうつ病状態では困難。

 FXや仮想通貨はギャンブル。宝くじももっとひどいギャンブル。

 あまり鬱と相性がいいとは言えないが、

 資産があると鬱の原因が一つ減る可能性がある(人によっては増えるかも)ので、

 よほど余裕がある時に。浪費、散財よりは貯金、しかるのちインデックス投資。

 理想は今ならほったらかしの積み立てNISAで、

 アメリカ、先進国、全世界などインデックス投資信託。

 とにかく信託報酬(上がろうが下がろうがかかる)が安いこと。

 決して「利益がどれだけ出ているか」などとチェックしてはいけない。

 

日記をつける→△

 誰にも迷惑をかけずに愚痴をこぼせる。

 少し気が楽になる気がする。

 目を見張るような効果はなかった。

 

睡眠→◯

健康的な食事→◯

日光を浴びる→◯

 この辺全部まとめてだが、身体的な不調はメンタル不調につながる。

 メンタル不調を回復するのは複雑で正解がないが、

 身体的な不調を改善するのには具体的でデータに基づいた対処法が数多く存在する。

 いや、データだなんだというまでもなく、

 だれだって睡眠、運動、食事が大事だなんて常識(あるいは本能)として知っている。

 そして不健康よりも健康の方が気分がいいことだって誰でも知っている。

 睡眠、適度な運動、最高とは言わなくても不健康では無い食事、

 日光を浴びることなどは、

 ほとんどお金をかけなくても実践できるはずだ。

 もちろんド鬱のときには無理だが。。。。

 いずれも余計なお金をかけずにできることだ。

 ジャンクフードから健康的な食生活に変えることは

 もしかしたら出費を減らすことができるかもしれない。

 無理せずほどほどに取り組んでほしい。

 

掃除、片付け→△

 0円で部屋も綺麗になるし、軽い運動にもなるし、といいことづくめのようだが、

 多くの人はたぶん面倒くさく、楽しくなく、

 また、躁鬱やHSPの人はやりすぎて疲れてしまう傾向がある。

 やはりほどほどに留めること。

 ほかにも、せっかくきれいにした部分を平気で汚したり、

 手伝ってくれない、褒めてくれない家族に対して

 イライラしたり、不満を感じてしまうようでは逆効果。

 あくまで自分のためにやっていると思える範囲に留めておこう。

 絶対にがんばってはいけない。

 

風水、占い、スピリチュアル、引き寄せ、宗教→△

 気晴らしの範囲で行う分にはいいかもしれない。

 しかしどれ一つとして、

 鬱に直接効果があったものはない。

 また、凝り始めると出費につながる。

 対象がなんであれ、固く信じていればいるほど、

 効果が見られないときの失望もまた大きいだろう。

 

 0円で、なんの期待もせず、

 (せいぜい神社のお賽銭程度の期待で)

 遊びの一環でやる分には害はないように思う。

 

 しかしこの手のまじないやスピリチュアルの類は、

 大昔から誰もが試してきたことだ。

 AIを駆使した最新技術によるスピリチュアル体験を得たいのでなければ、

 図書館でその手の本を借りて読むべきだ。

 1回1万円もするセミナーに通うのもやめた方がいい。

 1万円の使い道は、①1年間分の生活費 ②インデックス投資 だ。

 1回1万円のセミナーは本よりも霊験あらたかなはずだ!

 とあなたは思うかもしれない。

 それは好きなミュージシャンに対して、

 やっぱりCDよりライブがサイコー!

 と言っているのと同じだ。

 ライブに行くお金がなければCDで我慢するだろう。

 あなたがよほど裕福でなければ、

 スピリチュアルに1万円かけるのは、

 分を超えた贅沢というものだ。

 超最新のテクノロジーを学びたければ、

 書籍や図書館では乗り遅れてしまう可能性がある。

 しかし「幸せになりたい」「苦痛をやわらげたい」という思いは、

 最新でもなんでもない。

 大昔からさかんに論じられてきたことだ。

 つまり図書館でタダで読むことができる。

 (そして残念なことにどんな偉人も全人類に通用する、

  単一の解答など出せなかったようだ。)

 スピリチュアルであろうと成功法則であろうと、

 まずは0円ではじめなさい。

 

(書き途中)

目標を立てて努力する→❌

 まず目標の立て方がそもそも下手だ。

 努力しても叶わないような途方もない目標を掲げがちだ。

 努力しても叶わなければ当然失望し、鬱は悪化する。

 実現可能な小さいハードル、適切なゴール、

 適切なマイルストーンが設定できるようなら人間なら鬱になっていない。

 

 しなければならないことはおそらくもっともっと細かい目標だが、

 それでも鬱の人には高すぎる。

 どんなに低く設定したつもりでも、

 達成できなくて、失望し、鬱が悪化する。

 まれに達成できて、一時的に気分が高揚し、

 「そうか、この方法が自分には合っていたんだ!」

 と目の前が開けたようになるかもしれない。

 しかし1万回やって1万回達成(成功)できるかい?

 10回中何回成功すると思う?

 10回のうち1回でも成功すればいい、

 100回のうち1回でも成功すれば万々歳だ、と心から思っているならいい。

 しかし現実はおそらく逆だ。

 100回のうち1回でも失敗すればきっとあなたは落ち込むだろう。

 10回のうち1回でも、2回のうちの1回でも同じことだ。

 

 あなたの目標はおそらく高すぎる。

 どんなに低く見積もっても高すぎる。

 かと言ってそれ以下ではきっと満足できないだろう。

 目標設定し、夢にチャレンジするのは鬱が治ってからだ。

 成功し続けることにベット(賭ける)のもいいが、

 失敗を厭わないタフネスが必要だ。

 あなたは?

 もちろんそんなタフネスがあれば鬱になっていないだろう。