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ポーランド旅行5日目その2:

①ヴァドヴィツェ散策

②カルヴァリアゼブジドフスカ散策

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オシフィエンチム(アウシュビッツ)をあとにし、そこから310kmのところにあるヴァドヴィツェへ。

 

前記事にも書いたけれど、この日はイースター前日ということで、観光地以外の一般的なお店は午後からお休みで、現地の人はあまり出歩いていなかった。

 

と、思いきや。

とある場所周辺だけ、とてもにぎわっていた。

 

そこは、教会近辺。

イースターを前に、お祈りをしたり、ミサに行ったり、家庭で準備したイースターエッグに聖水をかけてもらったりと、そういう日だったみたい。

 

この日の午後は、そういう側面をたくさん垣間見ることが出来て、ものすごく良い経験になった。

 

ヴァドヴィツェに到着し、階段を上っていく。

 

ここが市街地広場。

教会に行った方達や遊んでいる子供たちで賑わっていた音譜

 

左:聖母マリア教会

右(オレンジの建物):ヨハネ・パウロ二世の生家

 
ヨハネ・パウロ2世の像。
 
ヨハネ・パウロ2世とは…。(→)
ハドリアヌス6世以来455年ぶりの非イタリア人教皇にして、史上初のポーランド人教皇。同時に20世紀中、最年少で着座した教皇でもある。
カトリック教会の聖人で、神学と哲学の2つの博士号を持っていた。

 

クラクフのヤギェウォ大学で学んでいたが、第二次世界大戦が勃発するとポーランドはドイツ軍に占領され大学は閉鎖された。
日々の労働で生活費を稼ぎながら、やがてクラクフ大司教がゲシュタポの目を盗んで開設した非合法の地下神学校で学業に励み、聖職者の道を志すようになった。
 

幼い頃に母が亡くなり、聖母マリア教会のマリア様をお母さんと思って、毎日熱心に通い、苦しい時、迷った時、何かあった時にマリア様にお話ししていた。

 

このような背景のお方。なので、ポーランド人にとって誇りや尊敬や神聖な存在のようで、色んなところにパウロ2世の像が建っていた。

 

ヴァドヴィツェの聖母マリア教会はとても美しく(ミサ中のため写真は控えた)、幼い頃のパウロ2世が一生懸命お祈りされている姿が脳裏に浮かび、なんだかとても胸がじわっと来た。

 

そんな気持ちでヴァドヴィツェをあとにし、次はそこから15kmのところにある、カルヴァリア ゼブジドフスカへ。

 

カルヴァリア ゼブジドフスカとはこんなところ。(→)

17世紀初頭、地元の有力者ミコワイ・ゼブジドフスキが、この地がキリスト受難の丘であるゴルゴダの風景に似ていることから、遠方の聖地ゴルゴダへの巡礼に行けない人々のために、ゴルゴダの丘に見立てた宗教的建造物群を造ったことから始まる。

 

1999年には「カルヴァリア・ゼブジドフスカ : マニエリスム建築と公園が織りなす景観及び巡礼公園」として世界遺産に登録された。

 

ということでゴルゴダの丘よろしく、とんでもない急な上り坂をヒィヒィと上った先にあるのが、こちらの大修道院。

 

 

パウロ2世の像も。

 

大修道院の門を入って右側にある告解室。

 

この半円状のひとつひとつに告解室があるんだけど、クリスマス前などの大切な日の時期には自分の罪を許してもらおうと、告解室待ちでなが~~い行列が出来るんだって🤣

 

キリスト教徒は懺悔すれば神が許してくれて心が軽くなるってんだから良いよねw

 

こちらはマニエリスム様式と呼ばれる多彩な装飾が特徴の礼拝堂。

※多くの信者がお祈りしていて写真を控えたため、ネットからお写真お借りしました

 

こちらは礼拝堂の裏にあった、別の礼拝場所。

 

イースターエッグやその他の食べ物に聖水をかけて頂く前に、神父様がお話されているところ。

 

バスケットに素敵なレースをかけたりお花で飾り付けていたりと、各家庭ごとに特徴があってものすごく素敵だった!

 

ほうきのような物で聖水をかけているところ。

 
日本住まいでキリスト教徒でない私にとっては珍しい光景で、神聖かつ特別な日の貴重なシーンをみせて頂いてありがたかった。

 

5日目その3に続く。