2024年12月17日

帝国劇場

ソワレ公演(プレビュー公演)






今回のレミゼ、本当に観せる気ある???ってぐらい抽選が当たらなかったんだが?

 

平日含め第3希望まで入れて8回も申し込んで、全落ちってどういうこと?(つまり24応募が落ちた)

 

私だけじゃなくて周りもそんな感じで、いくら帝劇クロージング公演だからって、ちょっと異常事態過ぎるよね。

 

ほとんどがキャストそれぞれのファンクラブ先行に行き渡った感じなのかなぁ?しょうがないけど、なんだかなぁショボーン

 

1回ぐらいは観たいと思ってたけどもういいや!ふんだ!って思ってたら、都合が悪くなった友達が譲ってくれた;;感謝してもしきれない!!

 

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今回は、プレビュー2公演目。公開キャストは「ほうほう、こう来たか!」というキャスティング。

 

バルジャンは前回観た時と同じ、シュガーさん♪(ミュージカル界隈での佐藤さんの愛称笑)


エポニーヌも前回同様、屋比久ちゃん♪

 

2人ともすっごく素敵だったから、また観られて嬉しい~飛び出すハート

 

他のキャストは今回お初の方たち。

小野田さんジャベール、六角さんテナルディエ、森くみさんマダムテナルディエ、唯アンジョの4方は気になっていたから、これまた嬉しい。

 

唯は、劇団四季を退団して初の舞台はどんなもんでしょう?って感じで、なんか妙にソワソワしてしまった。


前日の『The Reunion:Together Again』でレミゼナンバーを聞いてますます気持ちが高まった状態で、現存の帝劇ラストを堪能してきた。

 

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当日の朝友達から連絡が入り、シュガーさん体調不良により、急遽飯田さんが登板とのこと驚きシュガーさん大丈夫かな💦大事無いといいんだけど😣


にしても、シュガーさんで観る気満々だったからちょっと残念だった。が、唯と同じく飯田さんもこのために四季を出てバルジャンの役を掴んだってことで観てみたかったから、観られて良かった。


そして開演。


レミゼの幕があき、印象的かつレミゼの世界観を表しているような重みのある『民衆の歌』のイントロが流れる。


あー、レミゼだ🥺!!!って全身で感じる荘厳な音と歌と歌詞とシーン。


それからラストまでレミゼにどっぷり浸かった。


エポニーヌ、ガブローシュ、学生たちの最期。

ジャベールの最期。

残されたマリウスの喪失感。

そしてラストのバルジャンと、バルジャンに寄り添うコゼット&マリウスと、バルジャンを迎えに来た人々。


このシーンはグッときた😭


レミゼって、本当に重たい作品。

罪とは、赦しとは、信念とは、愛とは。

そして、限られた人生、何に命を燃やすか。


登場人物ひとりひとりにそれらがあって、罪と赦しと使命と愛のために泥水を啜ってでも生きる人、愛のために自身の全てをかける人、信念のために命を燃やす人、ずる賢く強かに生き抜く人。


誰が良いとか悪いとかじゃなく、それぞれが迷い苦しみながらも力強く懸命に生きている姿が、本当に胸打たれる。


バルジャンの敵ポジションとして描かれているジャベールも、本当に辛い人だなと思う。


彼の人生そのものとも言える信念と正義が、バルジャンの行動によって揺るがされた時、ジャベールはあの選択をするしかなかったという苦しみは、とても考えさせられる。


そんなひとりひとりの人生を表しているような力強く気高い『民衆の歌』は本当に心に染みる。


 改めて、素晴らしい作品だった!!!


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さてここからはキャストの感想。


●飯田さんバルジャン

歌も演技も良かった!ラストは泣かされた。

が、以前観たシュガーさんに比べると、少し弱い気がしたのも正直なところ。

でもまだプレビュー公演だし、これから回を重ねるごとに、飯田さんらしいバルジャンになっていくであろう最初の1歩だと思うと、これからが楽しみ!

あと、カテコの時子役の子達を引き連れてて可愛がっててすごく微笑ましたかったw


●屋比久ちゃんエポニーヌ

今回観た中で一番素晴らしかったのが屋比久ちゃんエポニーヌ。前回同様、歌も発声もセリフも演技も表情も、本当に素晴らしい。

オンマイオウンは思わず涙が出てしまった。

屋比久ちゃんは本当に素晴らしい舞台役者さんだと思う。また次に観られる機会が楽しみ。


●小野田さんジャベール・森くみさんマダムテナルディエ

このお2人も、屋比久ちゃん同様、歌も発声もセリフも演技も表情も、素晴らしかった。

特に森くみさんは初めて拝見したんだけど、もう発声からして違う。とても力強く声色が豊かで圧倒的だった。何十年もマダムテナルディエを演じられているのもあって、想像するマダムテナルディエにカッチリハマる、憎たらしくずる賢く、しかしあの時代を力強く生き抜こうとする夫人をユーモアたっぷりに演じられていて拍手喝采👏✨


●生田さんファンティーヌ

生田さんも初めて拝見したけど、透明感のある存在と歌が美しく、悲哀と愛に満ちた薄幸のファンティーヌを上手に演じられていて、胸打たれるシーンがいくつかあった。

舞台として考えると少し弱く感じる部分もあったけど、想像していたよりもすごく良かった。


●加藤さんコゼット・山田さんマリウス

前回この2役には歌も演技もガッカリしてしまったけど、今回は良かった!それぞれの背景にちゃんと重みがあったし、周囲の人たちに対しても都合の良い感じではなくてきちんと愛と優しさを感じた。

生田さんと同様、舞台として考えると…ってのはあったけど、とても良いコゼットとマリウスだった。


●唯アンジョ

歌は良かった!堂々と演じ歌っていて、さすが唯。

しかし、これは劇団四季で観すぎてたせいかもしれないけど、なんだかアンジョに見えないと言うか、どうしても唯に見えちゃって、アンジョの持つ強い信念とか皆を引っ張っているカリスマ性にはちょっと欠けていたように感じた。

でもきっとこれから回を重ねるごとに素敵なアンジョになっていくんだろうと応援してる!


●六角さんテナルディエ

六角さん、めっちゃテナルディエだった笑

とても憎たらしく逞しくずる賢いテナルディエを、森くみさんと共にコミカルに演じられていて、すごく良かった。

が、歌に関しては、私が苦手な痰が絡んでるように聴こえるタイプで、ちょっと辛かった😢

それも味だし、とても良い感じに歌われていたんだけど、単純に個人的に苦手ということで…💦


●アッカヤ陽仁さんガブローシュ

3人の子役のうちの1人、ガブローシュ。ガブローシュはレミゼのストーリーの中でも特殊で印象的な登場人物。

どんな人生を生きてきたんだろうと想像するだけで切ないし、自分の置かれた境遇を受け止めて懸命に生きてきて迎えた最期が本当に涙涙涙。

そんなガブローシュの太く短い人生を、歌や演技でとても上手に演じていた陽仁さんに拍手👏


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あー、素晴らしかった。観られて良かった。

出来ればシュガーさんや光夫さんでも観たいけど、まぁ難しいだろうな💦


そうなると今回で最後の現存帝劇。

私はそこまで思い入れはないけど、長い歴史の中で数え切れない程の演目や公演があって、そのひとつひとつに提供側や観客側のひとりひとりの思いがあったんだと思うと、なんか胸がいっぱいになる。


現存の帝劇は1987年~2025年2月までということで、長い間本当にお疲れ様でしたと言いたい。


が、舞台の高さや席の配置や動線や御手洗など、結構微妙だなと思うところも多々あったから、そういうところが改善されてよりパワーアップして戻ってくることを期待して楽しみにしている。


今回、帝劇クロージング公演ということで、帝劇×レミゼのオリジナル記念グッズが販売されていたから、ちゃっかり買っちゃった音譜