6/1鑑賞
あらすじに惹かれ、鑑賞してみた。
終始ず~っと暗くて重苦しい雰囲気だった…。確かにホラー要素はありつつも、悪魔や霊が恐ろしいのではなく、生きている人間が抱えている問題の話だった。
無邪気な邪気。純粋な悪意。
子供は親のことをよく見ている。
愛するママが苦しんでいたら、助けてあげたい。
愛するママが自分のことでずっと泣いていたら、辛い。
愛するママが、誰かがいるせいで自分を見てくれなくなったら、悲しい。
倫理観ってどうやったら子供の身につくんだろうか?
親は、自分に余裕が無い時やうっかり魔が差した時、取り返しのつかないことをしてしまったら…っていう恐怖を持っているのだろうか?
子育てしている人達は、こんな難しいことに向き合っているんだよなぁ。すごいなぁ。
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何か困ったこと、辛いこと、償いたいことがあった時。
祈ったら神が助けてくれるのか?
悪いことをした報いが起ころうと、神に祈ればその罪が許されるのか?
それは絶対に否!
本作に出てくる牧師のオヤジがなかなかの元凶。
神ばっかり見て、妻や子供のことは何も見てない。向き合おうともしていない。
だからおかしくなる。神とか悪魔とか、何も関係ない。
自分自身の問題を神に委ねたって物事が好転するわけがない。
そんな親の姿を見ていたら、子供たちも神に救いを求め、悪いものを「悪魔」=「退治すべき存在」として考えてしまうのも無理はない。
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あのラストはなぁ…。
愛情ゆえなのかもしれないけど、結局全ての臭い物に蓋をして、向き合うことから逃げたんだなぁ。
なんとも胸糞悪い><
みんな、自分が大切な存在と共に幸せに生きていきたいだけなのにね。
それなのに、なんでこんなに難しいんだろう?
霊が視える青年の存在よwなんとも謎な役回りw
青年のお母さんや、木で首を吊ってる女の人ってのは、一体なんだったの?主人公と同じく、臭い物に蓋をした過去があるから苦しんでるの?
そこのところをもうちょっと分かりやすく描いてほしかった。
あと、私は韓国の映画に出てくる食卓のシーンが好きなんだけど、本作は家族がテーマの作品なのに、1回も食卓を囲むシーンが出てこなくて残念。
問題を抱えている家族を描いているということで、そのような温かいシーンが無かったのはもしかして意図的だったのかなぁ。
面白かったとは言えないけど、つまらないわけでもない映画だった。