4/26読了
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。
―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。
浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。
画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。
恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。
数十年前に「リング」だけは読んだことがあった気がするんだけど、あんまり記憶がない。
映画シリーズは「リング」「らせん」「リング2」「リング0 バースデイ」までは好き。
小説シリーズは、映画と違って宇宙規模?まで展開していくとかなんとかと聞いて、いつか読んでみたいなぁとずっと思っていた。
電子書籍サイトで半額キャンペーンが開催されている時にまとめ買いしていたのをやっと読み始めた。
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えええーーー!!映画と結構違うのね!!!
映画では、松嶋菜々子さん演じる浅川玲子が呪いのビデオを見てしまったことがきっかけで、真田広之さん演じる元夫の高山竜司に助けを求めて、2人で呪いが解ける方法を探していく、という大筋。
小説では、
・この夫婦は離婚していない
・浅川玲子ではなく、その夫の浅川和行が主人公
・和行は雑誌の記者をしていて(映画版の玲子はTVディレクター)、ほぼ同時刻に起きた2つの不審死に違和感を覚えて調べていくうちに、呪いのビデオを見てしまった
・和行が呪いを解くための方法を探るべく頼ったのが、和行の高校時代の同級生の高山竜司
・竜司の人となりが映画版とは全く異なる
・映画版で、伊豆大島の宿泊先で起きためっちゃ恐怖の出来事は、小説版では一切無し
・志津子(貞子の母)にESPの能力が備わったきっかけが描かれており、どうもこのことがこの先の大きな鍵になっていきそうな予感
・映画版では触れられていなかった貞子の肉体の驚きの秘密が明かされ、貞子がこのような呪いの増殖を願った理由が分かる
ってな感じで、さすがオリジナルは設定や描写が細かいなぁと興味深く楽しく読んだ。
読み終わってみて思ったけど、志津子や貞子の詳細について新鮮な気持ちで読めたから、もしかしたら「リング」は読んだことなかったのかもw
この先、壮大なスケールになっていきそうな予感が満載でとっても気になるから、続けて「らせん」を読み始めよう🎶