3/10鑑賞
本作は中学生のときに映画館で観た。お遍路を初めて知り、ミステリアスで神秘的な四国がものすごく印象に残った。そのせいか、数年ごとに思い出しては観ている。
ところが今回初めて見方が変わった。前回観たのはいつだったか忘れたけど、更に歳を重ねたせいか?w
これまではひなちゃん(演:夏川結衣さん)とふみや君(演:筒井道隆さん)の恋愛模様にときめいたし、ラストのふみや君の行動が切なくてウルっときてた記憶があるんだよね。
しかし今回はイライラの方が勝っていたように思う。勝っているどころか、結構ずっとイライラしたかもw
不思議だね~
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とにかく夏川結衣さんがめっちゃ美人!!気の強さと儚さが同居してるってすごいなぁ。
と思いながら観ていると、割と序盤からひなちゃんのウザさが目についた。
やたらふみや君にすり寄っては「そうじゃないよ大丈夫だよ」って言ってほしいかのごとく誘い受けばかり。マジでめんどくせー女やで!w
そして、面の皮がだいぶ厚いw
その場所場所にルールがあるにも関わらず、人目も憚らずに自分がしたいように行動するひなちゃん。
誰にも迷惑掛けてないんだったら、ひなちゃんは一時的な帰省だからそれでいいかもしれないけど、愛しいふみや君は役所勤めだしずっとそこで暮らしていくんだよ?ヒソヒソされてるけどそこんとこどう考えてんの?
ヒソヒソする方もあれだけど、自分自分!じゃなくて、もっとふみや君のこと考えて行動したらいいのに。
そんな目に余る行為を元同級生からたしなめられたにも関わらず、我関せずな態度でそれを聞き流すひなちゃん。おいっ!!
その元同級生は、忠告ついでに、さよりちゃんがひなちゃんのことを嫌ってたことまで伝えるんだけどさ。(この元同級生、ひなちゃんのこと好きじゃないでしょw)
その事実を知ったひなちゃんはショックを受けて、早速ふみや君に泣きつくというウザさ。だからぁ、さっき忠告されたばっかりじゃん!なんなのよー!!
ふみや君ふみや君って依存し過ぎじゃない?何かある度に「ふみやくぅん」で超ウザッちょっとはひとりで頑張れよ!
そういう行いが災いして、ついには近所の小学生から自宅の窓ガラスに石を投げられて「ここから出てけ」って言われる始末w言わんこっちゃない。
でも全然効いてないの。そこまで言われてもされても、怖がったり反省したりは一切なくて、なんかボケっとしてるだけ。当然出て行かない。
そもそもひなちゃんって家のことがあって帰省したはずなのに、それについては何もやってなくない?マジで何しに来たん?
めっちゃ最低最悪なのが、さよりちゃんちに不法侵入したあげく、さよりちゃんが大切にしてる物BOXからふみや君の写真を持ってきちゃったところ。
その上なぜかその写真をふみや君に見せて「ふみや君、これ…」ってさぁ。ウザさの極み!わざわざ見せて何をしたいんよ!
なんやかんやでふみや君とちゃっかり恋仲になっちゃって、よりによってさよりちゃんちの前でキスする2人の無神経さよ。
これは草葉の陰から常にふみや君をウォッチしているさよりちゃんが激怒するのもしゃーないw
ひなちゃんって、他人に依存する時の行動は積極的にとるくせに、誰かのために行動しなきゃいけない時はほぼなーんもしないの。ボヘーっと突っ立ってて。
そんなんだから、ひなちゃん目線で観ることが出来ず、さよりちゃんGO!GO!って気持ちになっちゃったよね。
さよりちゃんがひなちゃんに「あんたは金魚の糞。自分で何にも決められない。私のあとをついていれば私みたいになれると思ったんでしょ!」みたいなことを言うんだけど、大人になってもまさにその通りの人物像。
マジで無理。さよりちゃんじゃなくたってイライラする
ついでにひなちゃんは東京に彼氏いるっぽいからね。電話のシーンのみでどうやら揉めていて険悪な雰囲気だったけど、完全に別れてる感じではなかったよね。
なんだかなぁ…。ちょっと無いわぁ…。
こんなに何行もひなちゃんのこと悪く言えるなんて、なんかすごいw
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さて、本作に出てくるもうひとりのヒロイン(怨霊?霊魂?幽霊?)は、栗山千明さん演じるさよりちゃん。
この頃の栗山千明さんがすっごく好き!「バトルロワイアル」「キル・ビル」「死国」の栗山千明さんは私の中でかなり熱い!
先に散々書いた通りひなちゃんが結構ウザいから、必然的にさよりちゃんに肩入れをしてしまう。
とは言えさよりちゃんも良い子ってわけではなく、なかなかキツくて激しくて独占欲が強い。
ひなちゃんも「ふみや君ふみや君」だけど、さよりちゃんも負けず劣らず「ふみやふみや」。
すごく優しくて頼りになるふみや君かもしれないけど、2人とも、もういいんじゃない?そんなに固執しなくってもさぁ!!!
そうは言ってもよく見てみ?ただの男だよ~?みたいなw
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緑のドロドロヌメヌメをつけて沼から上がってくるさよりちゃんがとても懐かしかった。
いくら現世に未練(ふみや君のみw)があったとしても、生き返らされてなんだかものすごく可哀想だった…。
しかもそれはさよりちゃんのためじゃなくて、さよりちゃんのお母さん自身のため。そこに純粋な愛情が感じられなかったのが辛い。
現世に戻ってなにがなんだか分からないながらも、ふみやくんをひたすら強く強く求めるさよりちゃんがとっても切ない。
死んだら気持ちも死なんといかんが?
なんで私だけが大人になれんかったが?
ふみやくんを愛したかった
大人になって思い通り生きたかった
ひなちゃんが羨ましいちゃ
ふみやくんを好きやという気持ちも死なんといかんが?
ってさ…。なんという切なさ😢
上の方に書いた通り、さよりちゃんは肉体が戻ってから割とすぐ、観てるこっちが「ちょw言い過ぎだってwww」と思う程に、面と向かってひなちゃんのことをボロクソに言うんだけど、それは確かに正論なんよなw
でもそれは、幼い頃ふみや君がひなちゃんのことを好きだったのに多分気付いていたし、金魚の糞に自分の見られたくないところを見られたし、ここから抜け出したい自分を差し置いて都会に引っ越したひなちゃんに対して、とてつもない羨ましさ(悪く言えば嫉妬)があって、そのような言葉となって現れていただけなんだろうな。
本当に切ないさよりちゃん…。
なのに、ぽっと出戻ったひなちゃんに、ずっと見守ってた(見張ってた?!w)大人ふみや君をとられちゃって。
そのうえ、普段ぼ~っとしてるくせに、こんな時だけキリリと「あなたは死んだのよ」とか言われてごらんよ。そりゃーイラつくってw
そんなこんなですったもんだあるわけだけど、生き返ったらものすごい怪力が備わってましたってのにはちょっと冷める設定だなと思った
お母さんをバキボキはまだしも、ふみやくんバキボキってさ。なんてこっただよ
しかもその様子を静観してるひなちゃんえっ、さよりちゃんもひなちゃんもそれでいいの?w
私は構わないけどっ🙄
そのあと現場にやってきた霊媒師?的な人は、倒れているふみや君をフルシカトだし🤣かわいそ…w
しかも生きてたんかいワレ😂
そんな緊迫した状況なのに、ひなちゃんは大抵ぼへーっとしてるだけ&発する言葉が大抵ウザかったのが、めちゃめちゃイラっとしたなぁ。
最後の方だけちょっと手を差し伸べてたけど、結局ふみや君が何とかして、ひなちゃんはアワアワしただけで終わったしw
全て終わって、ひなちゃんが帰り際に山をぼ~っと見てるラストシーンにも妙にイラっとした。はよ帰れよ!
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とは言え、死者&死者に強く思われた生者の切なさと、神秘的な四国の余韻が残る。
だからまたいつか観たくなるんだろうなぁ。そしてウッカリ観ちゃって、またひなちゃんにイラつくんだろうなw
ハチャメチャな感想になってしまった