1/21鑑賞

 

 

2ch洒落怖が大好きな私。ヒッチハイクは大量にある好きな話の内のひとつ。

 

洒落怖の映画化ははっきり言って駄作が多いから観る気が起きないんだけど、洒落怖好きとしてはどうしても気になってしまって、つい観てしまう。

 

本作も仕方なく観た。

 

はぁ…。(で~っかい溜息)

やっぱだめだわー!ぜんっぜんだめ!!なんでよ?の連続。

 

要はさ、文字で素晴らしく完結されているのに、映画化にあたって尺のために話を無理に広げるから駄目なんだよなぁ。

 

つまり映画化する必要がないんだよ。元も子もないこと言っちゃうけど。

 

せめてある程度は忠実であれよ?なんで謎のキャラ変更とか設定変更とかしちゃうのかな?

 

それが面白い変更ならともかく、超つまんないからどうしようもない。オリジナルへのリスペクトも全っ然感じられないのよ。

 

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まず一番に、本作の主役っぽい立ち位置のパーカーの男の子がマジでイライラしたムキー

 

明らかに危ない人相手に、途中で話を遮って超失礼&刺激してどうすんだって感じだし、煽るようなことばっかするし、危険な場所でボサっとしてるし、追われてるのに超でっかい声出すし、なんなのよもうむかっむかっ

 

主人公がイライラする人だと「どうやらこの人は(行動が)死んでも良いらしいから、さっさとやっちゃってよパー」みたいな気持ちになってしまう。

 

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あとさぁ、双子はどうしてキャラ変しちゃったの?↓

洒落怖:まったく同じギンガムチェックのシャツ、同じスラックス、同じ靴、同じ髪型(頭頂ハゲ)、同じ姿勢で座る、同じ顔の双子の中年のオッサン

 

映画:ロリータ系の若くて可愛い女の子、艶のある綺麗な金髪、キャンピングカーでは一緒に乗ってない、キャピキャピしてる

 

不気味な中年のおじさんがぴったり声を合わせて気持ち悪く笑ってる方が不気味じゃん。なのにこんな子達がいかにもな感じで包丁を持って「シシシシ」とか笑っててもある意味定番で安っぽさしか感じられなかった。

 

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お母さんの設定もモヤった。猟銃的なのを構えてんのもアホくさって感じだった。

洒落怖:ウェディングドレスのような真っ白なサマーワンピース。顔のメイクは、バカ殿かと見まがうほどの白粉ベタ塗り。

 

映画:車の中では普通。メイクも普通。異常性と狂気性が少ない。

 

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口笛は本来「ミッキーマウスマーチ」だったけど、カンパニー的に難しいことは分かるし、「おおブレネリ」のチョイスはまぁ悪くなかったかもだけど、でもちょっとそのまま過ぎじゃない?なんだかなぁ。。

 

しかも女の子がよだれ?垂らしながらキャンディー食べたり歌い出したりしても全然恐ろしさがない…。

 

トイレのシーンの一連は一体なんなのよ?それまでの行いを見るに、あのパーカー青年にはどう考えても無双は無理だろ。ほんっとアホらしい。

 

ラストもしょっっぼ!!!なんでそうなるんよ?話が違っちゃってるよ。しかも敢えてぼかすからいいのに、そんなにガッツリ描写しちゃ安っぽくなっちゃうじゃん。

 

オリジナルのトイレの女の子から、どうしてそんな変な設定に変えちゃったの?膨らませるためにそうするのはまだ理解出来るけど、その子にそういう行動をとらせるのは違うでしょ?無念さとか切なさとかゾッとする怖さが無くなっちゃうじゃん。

 

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あーーーもうマジで改悪すぎて話にならない。

 

「洒落怖のヒッチハイクをヒントに別の作品を作りました」ってんならまだいいよ。許容できるよ。

 

でも「ヒッチハイク」って謳っちゃってるならもうちょっとオリジナルに沿って作ってほしかった。

 

74分なのに本当につまらなくてイライラするから、すごく長く感じちゃった。マジで監督と脚本がダメ過ぎた。

 

でも、ジョージ役の川崎麻世さんと、店員役の細田善彦さんだけは良かった。

 

もうこれ以上洒落怖の名作を踏みにじらないでほしい。洒落怖が大好きな人は世の中にいっぱいいるんだから、超絶駄作でがっかりさせないで。