9/15読了

 

詳細:

脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したというすさまじい恐怖の記憶だけだった。死に瀕した彼女を今なお苦しめる、「最後の記憶」の正体とは?

 

感想:

熱帯に続き、2連続で想像力と受け手の包容力を試されるすっきりしない本を読んでしまった( 'ω')クッ!

 

これまた中盤までは面白くてどんどん読み進んだけど、後半は話が進むにつれ解釈が難しくてよく分からなく、え?どういうこと??って思いながら読み続けていた。

 

そしてある時ページをめくって、とうとう「-了」が目に入った時、「えっ?」って声出た🤣笑

 

これで終わり( ˙o˙ )...?

 

猟奇連続殺人の犯人の仕組みはどういうこと?

猟奇連続殺人と幻想の関連性は?

主人公は幻想の中でなんでそんな行動に出たの?

それは現実にどう影響したの?

最後、なんでお母さんにそれを見せたの?

消えた子供たちの実体はどこへ?どうなるの?

最後はどんな夢を見てどういう涙を流したの?

唯ちゃんは主人公に特別な思いがあったの?

キツネとピエロはなんだったの?

助けた亀の描写は何か意味があったの?

 

え、なになになに(´・ω・`)???

 

正体不明の記憶が何度もフラッシュバックし、その正体が少しずつ解明されていくというストーリーは、綾辻さんの「囁きシリーズ」のような感じだった。

 

「囁きシリーズ」もそうだけど、どこかノスタルジックな情景の描き方が本当にお上手😌

 

にしてもだなぁ。よく分っっかんないなー🤔

 

熱帯ほどの疲労やイラつきや不快感はないけど、せめて猟奇連続殺人犯と幻想がどうリンクしてるかぐらいはきっちり回収してほしかったなぁ。

 

・記憶がどんどん無くなっていく恐怖

・自分もいつかそうなってしまうかもしれない恐怖

・どこかに逃げ出したい程の人生の辛さ

・それらの恐怖や辛さにどう向き合うか

 

このようなテーマをこのような表現で描き、あえて具体的に回収しきらずに終わるということに、綾辻さんなりの意図があったのだと受け取ることにしよう。

 

作中に何度も出てくる言葉↓

「ねえ君、生きているのは楽しいかい?」

 

「生きていることが楽しいか?」って、聞く方も聞かれる方も、簡単なようでいてとても難しい問いかけだなーと感じた。

 

「ここまで生きてきて幸せか?」の方が聞くのも答えるのも単純な気がする。

 

私個人の問題でそう感じちゃうのかな?あぁ、小難しく考えちゃう僕の悪い癖🤦‍♀️

(杉下右京さんを降臨させてみた笑)

 

とりあえず、次こそはスッキリ終われる本を読みたいなーと心から願う!!