8/11鑑賞

 

この前、友達の分をとったチケ代がその友達から定期的に振り込まててウケる笑  っていう通帳の写真をグループLINEで送られてきた時のこと。

 

 

というやり取りがあって🤣、その後もさだまさしについて熱く語っていたせいか頭の片隅にずっとさだまさしがいて笑

 

ていうか私さだまさしめっちゃ聴いてるし色々曲知ってるし歌えるんだけど、私より歳上の友達がみんな知らなかったことにかなり驚いた😳

 

さだまさしってそういうもんなの?!良い歌いっぱいあるのにぃ~!歌をほぼ知らなくても「償い」のゆうちゃんは有名かと思ってた笑

 

というわけで本作を発見し、かなり昔に観たことがあったけど忘れちゃったので久しぶりに鑑賞した。

 

徳島の景色ゆ街並みの美しさ、和装の美しさ、阿波踊りの賑わいと脈々と受け継がれている情熱、お龍さんの凛とした生き方、余命幾ばくもない母に対する娘の思い&娘に対する母の思い、若くして離れてしまったけど一生自分の心の中にいる愛する人。

 

そういうところはすごく心に染みた。

 

その当時、まだムキムキではなかった普通体型の大沢たかおのハンサムな姿や(今のたかおも好きだけど笑)、松嶋菜々子のシュッとした日本人的な美しさにも懐かしさを覚えた。

 

だけど…。めっちゃ美談にしてるけど不倫じゃん😨っていう点でつい俯瞰的な目線になってしまった。

 

自分の診療所を献身的に手伝い支えてくれてる妻を差し置いて、恋した相手にのぼせあがってせっせと手紙を送り、電話する合図(まずワンコールする的な)まで決めちゃって、あげく子供まで出来て、その子が3~5歳になるぐらいまでは定期的に会ってたっぽくて、妻に内緒で不倫相手と子供とで自分の生まれ故郷の徳島に行って(その時点ではみんな東京住まいなので旅行か?)その素晴らしさを堪能しちゃって、結局妻への罪悪感に耐えられなくなって「これ以上妻を裏切ることが出来ない」っていう手紙を送ってそれっきりサヨウナラで。

 

そして不倫相手である女性は失意のどん底で東京にはとてもいられなくなって、縁もゆかりも無いその男の生まれ故郷に子供と共に移り住み、いつも美しくドーンと構えている眉山をその男だと思って生きてきた、という流れ。

 

うーん。美しそうに見せてるけど、どう考えても生々しいぞ?っていう。

 

そりゃその2人にとっては一生忘れることの出来ない人であり過去であるんでしょうが、客観的にはそれを美談として語られてもなんとも言えないモヤモヤとしたものを感じてしまうよね。

 

それでも、母が亡くなる前になんとしても母と父を会わせてあげたいと尽力する娘の健気な行動と、その強い思いが叶い、娘を介して2人がお互いに気付いて近付くでもなく話すでもなく遠目でお互いを見つめ合い、その2人を見てとても嬉しそうにする娘の、ほんのひと時の父母娘のお互いを思う気持ちの重なりにはじーんと来てしまった。

 

とは言え、そのシーンの前に、娘が父の診療所を訪ねた時に受付対応してくれたとても優しそうな年配の女性看護師さんはきっと奥さんなんだろうと思うと、私にはあの女性看護師さんの姿がチラついてしまい、入り込むことは出来ず。

 

不倫を根底として、眉山や阿波踊りや蛍や母の死や献体などの様々な要素を取り込み、その全てを美しく描写することへの薄っぺらさというか?そういうものを感じちゃった💦

 

まぁ全てを否定するわけでも無いんだけどね!

 

全くもって罪のない清廉潔白な人なんていないし、罪を犯してしまった過去は取り消すことが出来ないし、不倫したからといってその後の人生ずっと不幸でいろってことではないし(第三者としてはね)、今この時まで生きてきたということは大変な苦労も幸せも色んなことがあってこそだと思うし。

 

愛した人の子供を身ごもって、愛した人と一緒になることは出来なかったけど、その子を自分の命以上に大切に思い愛して産み育て、いつも大きくそこにある眉山を愛した人に重ねて、辛いことがあろうとなんとか踏ん張って凛と生きてきた女性のことを思うと、そのこと自体はやはりホロリと来るものがある😢

 

不倫以外のなにかのっぴきならない事情があって生き別れたとか、別れざるを得なかったとか、そういうことだったらもっとまっすぐ受け取れたのになぁと思わざるを得ない。