8/2読了

 

詳細:

怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけり--西行法師

 

感想:

夜行列車、各地の情景、各話のミステリアスな友人、奇妙な家・店・旅館、パラレルワールド。

 

それらの全てが頭の中でありありと再現され、美しさ、懐かしさ、奇妙さ、怖さ、寒さ、そして温もりを感じた1作だった。

 

特に感じたのは「美しさ」と「懐かしさ」。

 

「考えるな、感じろ」の世界観だったから、うまく言葉に出来ないけど、なんだかとても不思議で幻想的な素敵な小説だった。

 

感想みじかっ笑い泣き