5/27鑑賞
ケイト・ウィンスレットとドレスの数々が美しかった。
ケイト演ずるティリーがまだ少女だった頃、いじめっ子を殺したという無実の罪をきせられ町から追い出されたものの、25年もの間大変な苦労をしつつも「仕立て」という自分の武器をしっかりと身に着け、当時の真相を確かめる&母の面倒を見るために町に戻った。
最初は怪訝な顔をして遠巻きで様子をうかがっていた町人たちだけど、ティリーの仕立ての虜になった女性陣や、ティリーを色眼鏡で見ることなく好意を真っ直ぐ伝えてくれるテディや、見守ってくれるファレット巡査部長等の存在のおかげで、少しずつ町に受け入れられていく。
しかし、真相や内在する様々な問題が徐々に明るみになり、また、いくつかの死を通して、自分ではなく閉鎖的で進化のない廃れたこの町そのものに呪いがあるのだと復讐心が増していく。
最後の復讐シーンは結構好き。「赤」や「炎」って怒りの象徴な感じがするよね。
最初に町人の前に現れた時の真っ赤なドレス、復讐時にティリーの家から町へ真っ直ぐのびる赤い布と炎、町を去る時の黒がベースで美しいけどシンプルな服。
そういうところにティリーの心が表現されているように思った。ティリにはこの先幸せになってほしいな。