10/25読了。
あらすじ:
ぽんこつ可愛いロボット・タング、将来の夢へいよいよ第一歩を踏み出す?――生意気盛り、でもやっぱり甘えん坊で心優しいタングと、父親として今も成長中の「元ダメ男」ベン&一家と仲間たちが帰ってきた! 長かったパンデミックが終息し、チェンバーズ一家にも平穏な日々が戻ってきた……はずはなく、ベンは些細な失敗から大怪我を負い病院へ行くことに。さらにタングのことで学校に呼び出されるベンとエイミー夫婦、学校を辞め家庭で学ぶ娘ボニーの大イベント、介護ロボットのフランキーやミセス・カッカー、隣人ミスター・パークスを巻き込んだトラブル、家族の関係がかなり微妙なベンの姉ブライオニーの選択。てんやわんやの毎日の中、タングはエイミーの出産を手伝った時から抱いていた助産師への夢へと、小さな一歩を踏み出すことに……! ロボットと人間の心温まる超人気シリーズ、待望の第5弾!
感想:
前回読んだ「隣の家の少女」が不快で不快でどうしようもなくて、ミステリーすらも読む気が起きず、平和な本を欲しての選択。
「ロボット・イン・ザ」シリーズは、①ガーデン ②ハウス ③スクール ④ファミリー と来て、今回の⑤ホスピタル が新作。
①②はとっても大好きなんだけど、③④は割とボニー(タングの妹)が中心だったからちょっぴり寂しかった。
でも⑤の翻訳者あとがきを読むに、やはり同じ感想を持った人の声が多かったのか、本作はタングの成長が一番のテーマになっていて、すごく良かった。
事の始まりである①の時を振り返った今の気持ちとか、それから十数年?経った今のチェンバーズ家や周りの人達の変化、一方で変わらないこと、そういう全てが愛おしい。
タングが少しずつ成長していくにつれ、自分がロボットであること、そして、人間社会においてのロボットの存在に、傷ついたり怒ったり疑問に思ったりしながらも、うまく適応しようと自分なりに奮闘する様には、切なくもあり、何度かホロリと来てしまった。
タングがタングらしくいて、大切な家族を愛し、愛され、すくすくと成長していくのが楽しくて幸せで、本ではありながらも親戚のおばさんかのように見守っているw
次巻も楽しみでしょうがない。