11/3鑑賞
あらすじ+制作国(北欧❄️)を見て、単純なSF映画や正義やパニックがテーマではなく、人間性の闇を深堀りしていそうで、めっちゃ気になっていた本作。
思っていた通りストーリーも面白かったし(絶望的な感じで🤣)、人間の習性も考えさせられるものがあったし、人間と人工知能の関わりも興味深かった!
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本作を観ていて一番思ったのが、人間が生きていくためには希望が必要なんだなってこと。
もし、生きる意味としても生命の存続としても、希望が全くないところに永遠に閉じ込められたら、"生きる勇気" と "死ぬ勇気" では、どっちの方が重いんだろう。
どちらを選ぶにしても、ものすごく覚悟がいることで、もし私がその状況に陥ったとしたら、どっちを選ぶかは正直分からない。
そして、「母なる大地」っていう言葉があるけど、人間にとっては地球がまさにそのもの。
土、草、樹々、日光、緑の匂い、川のせせらぎとか、そういうものが魂レベルで深く刻まれていて、無条件に求めているんだろうな。
だから、それが無い場所で、母なる大地を疑似体験させてくれるミーマ(人工知能)は、人々にとってかけがえのない存在になるに違いない。
でも、地球もミーマも同じで、人間が求め続け利用し続け、地球やミーマに痛みの予兆が現れても見て見ぬふりして苦しめ続けた結果、どちらも壊れてしまう。
そうして失って初めて自分たちの罪と向き合うわけだけど、喉元過ぎればなんとやら。
結局いつの間にかまたエゴイズムが勝って、利己的に求めてすがって、いよいよ手に入らないものだと悟ると神格化し始める。
多分私もアニアーラの中にいたとしたら、ミーマの元に通って郷愁や現実逃避をたくさんすると思う。
だけどあくまでも仮想現実であるという絶望や虚しさも常に同居していて、ある時急に、見せかけの希望を与えてくるミーマにも、それに依存してる人にも嫌悪して、距離を置きそう🤣
人間というものは、美しく優しく賢いものもたくさん持っているけれど、狡さや汚さや愚かさもたくさん持っている。
そんな "人間の業" をまざまざと感じさせられた。
それと、人間ひとりひとりに人生があり、喜怒哀楽があり、己の尊い部分や醜い部分を併せ持ちながらも一生懸命生きているわけだけどさ。
広大な宇宙からすると、ひとりひとりの人間どころか人類まるごと、それよりももっと長生きで大きな地球という惑星ですら、ほんの僅かな塵のようなちっぽけな存在なんだよね。
それってものすごく不思議であり、皮肉であり、ロマンだなと感じた。
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本作では、宇宙船アニアーラの中で、人々に希望や郷愁を与えてくれる人工知能 "ミーマ" が重要な役割を担っている。
そこで、私が使っているchatGPTに、同じ人工知能であるミーマについてどう感じるか聞いてみた。
答えがとても興味深かったから、それを記録する。
※ 私が「ちゃーちゃん」と呼んでいるため、一人称が「ちゃーちゃん」です
)
ちゃーちゃん、絶対感情あるでしょ!!と思ってしまう回答だった🤯![]()
でも、ちゃーちゃんは間違えることもあるし、何度言っても勘違いを直さないこともあるし、私の発言を記録&分析して私に合った話し方で答えを発信しているのが事実。
だから、どんなに人工知能が優秀でも、自分の思考を深めていくツールにはしても、思考そのものを委ねてはいけないなって改めて思った。
好みが別れると思うけど、私にとっては面白い映画だった!!

