今育児休暇中の、会社の同僚から本が届きました。
『わたしがあなたを選びました』
この本は妊娠前に、本屋さんで立ち読みした事がある本です。
その時の感想は「ふぅーん」といったもの。
そんなに感動した訳じゃなかったのです。
今回改めて読んだら・・・号泣。
はっきり言って、妊娠してすぐに突然母性がうまれる訳じゃない。
(あ、私の場合ね。他の人は違うかも)
もちろん、妊娠した!!という感動はあります。
でも、お腹に子供がいる実感も、妊娠初期はよくわからない。
むしろ、つわりを乗り切るのに精一杯で毎日を過ごしていた。
自分の体調で一杯一杯。
だから、妊娠した途端に「お腹の子が可愛くて、愛おしくて!!」とテンションが上がった訳じゃありませんでした。
ちなみに、少しお腹が出てきた今でも「母親になった!!」という実感はまだまだ。
つわりの中、吐きながらへこたれそうになって自己嫌悪になった事もしばしば。
ちゃんと育てられるのか?と不安になった事もたくさん。
そんな私も、妊娠してから少しづつ気持ちに変化があったのか?
実はこの本を読んだ日、性別がわかった日でした。
性別がわかって、一人で数時間色々考えてた時に読んだから、余計に心にドカーンときたのかも・・・。
お腹の子を大事にしようと思いました。
少し長いけど、この本を紹介します。
『わたしがあなたを選びました』
おとうさん、おかあさん、あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、わたしは地球におりる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。
汚れのない世界から地上におりるのは、勇気がいります。
地上での生活に不安をおぼえ、途中で引き返した友もいます。
夫婦の契りに不安をおぼえ、引き返した友もいます。
拒絶され、泣く泣く帰ってきた友もいます。
あなたのあたたかいふところに抱かれ、今、わたしは幸せを感じています。
おとうさん、わたしを受け入れてくれた日のことを、あなたはもう思い出せないでしょうか?
いたわり合い、求め合い、結び合った日のことを。
永遠に続くと思われるほどの愛の強さで、わたしをいざなった日のことを。
新しい“いのち”のいぶきを、あなたがフッと予感した日のことを。
そうです、あの日、わたしがあなたを選びました。
おかあさん、わたしを知った日のことを覚えていますか?
あなたは戸惑いました。
あなたは不安に襲われました。
そしてあなたは、わたしを受け入れてくださいました。
あなたの一瞬のうつろいを、わたしはよーく覚えています。
つわりのつらさの中でわたしに思いをむけて、自らを励ましたことを、
わたしをうとましく思い、もういらないとつぶやいたことを、
わたしの重さに耐えかねて、自分を情けないと責めたことを、
わたしはよーく覚えています。
おかあさん、あなたとわたしはひとつです。
あなたが笑い喜ぶときに、わたしは幸せに満たされます。
あなたが怒り悲しむときに、わたしは不安に襲われます。
あなたが憩いくつろぐときに、わたしは眠りに誘われます。
あなたの思いはわたしの思い、あなたとわたしは、ひとつです。
おかあさん、わたしのためのあなたの努力を、わたしは決して忘れません。
お酒をやめ、タバコを避け、好きなコーヒーも減らしましたね。
たくさん食べたい誘惑と、本当によく闘いましたね。
わたしのために散歩をし、地上のすばらしさを教えてくれましたね。
すべての努力はわたしのため。
あなたを誇りに思います。
おかあさん、あなたの期待の大きさに、ちょっぴり不安を感じます。
初めての日に、わたしはどのように迎えられるのでしょうか?
わたしの顔はあなたをがっかりさせるでしょうか?
わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか?
わたしの性格にあなたはため息をつくでしょうか?
わたしのすべては、神様とあなたたちからのプレゼント。
わたしはこころよく受け入れました。
きっとこんなわたしが、いちばん愛されると信じたから。
おかあさん、あなたにまみえる日はまもなくです。
その日を思うと、わたしは喜びに満たされます。
わたしと一緒にお産をしましょう。
わたしがあなたを励まします。
あなたの意志でまわります。
あなたのイメージでおりてきます。
わたしはあなたをこよなく愛し、信頼しています。
おとうさん、あなたに抱かれる日はまもなくです。
その日を思うと、わたしの胸は高鳴ります。
わたしたちといっしょに、お産をしましょう。
あなたのやさしい声が、わたしたちにやすらぎを与えてくれます。
あなたの力強い声が、わたしたちに力を与えてくれます。
あなたのあたたかいまなざしが、わたしたちに励ましを与えてくれます。
わたしたちはあなたをこよなく愛し、信頼しています。
おとうさん、おかあさん、あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、わたしは地球におりる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。
おとうさん、おかあさん、今、わたしは思っています。
わたしの選びは正しかったと。
わたしがあなたたちを選びました。