尾道市でかつやくしている、盛岡久子さん。
 私の勤務していた広島聖光学園で出会った。
もうずいぶん昔の話である。
 この前も同行援護の講習会に受講する方はいませんかと電話があった。
頑張っておられる。
もう80菜半ばだと思われる。
お元気そうである。
 身障通信ではよく短歌を載せられている。
まだまだ、お元気に活躍してほしい。

    あい理事長 森岡久子さん 心休まる場づくりに奔走
 「家族のように触れ合い、心の休まる場所にしたい」。2013年、視覚障害者や
高齢者を受け入れる交流サロン「もんぜんの宿」を尾道市木ノ庄町の自宅に開設し
た。自らも7歳の時、はしかが原因で失明。当事者だからこそできる居場所づくりを
目指している。
 苦難には努力で立ち向かってきた。サロンで提供する昼食は手作り。9歳から包丁
を握り、祖母から料理を教え込まれた。30代の頃は「福祉や料理を学ぶため、一睡
もしないくらいの勢いで点字を勉強した」。鍼灸(しんきゅう)師養成学校で出会っ
た全盲の康彦さんと1978年に結婚。夫婦で鍼灸院を営んだ。
 2001年にがんで康彦さんを亡くした。「地域で寂しい思いをする人の力に」と
の遺志が法人設立の原動力だった。
 利用者は週2回、体操や散歩、会話を楽しみながら約6時間を過ごす。歩くのも
困っていたのに、交流するうちに元気を取り戻した利用者もいる。「ここがあってよ
かったと言われた。一番うれしい言葉」
 65歳以上となった障害者も受け入れるため、2年前に高齢者介護も一緒に提供す
る共生型サービスを始めた。やむなく他の施設に移った後に亡くなった元利用者の
「森岡さんのところで過ごしたかった」との声が忘れられなかったからだ。ケアマネ
ジャーの確保などに尽くし、始めるまでに4年を要した。
 利用者と食事を囲み、身の回りのことを話す日々がいとおしい。「心の底から安心
して通える施設にしたい。そろそろ後継者を探さないと」とほほ笑んだ。