数日前に、バギー乗車も安定してきたので、病院の1階の部屋にて弟妹、義両親も一緒に面会できる場を作ってもらった。

家族一緒での記念撮影。そうちゃんは40°くらいのバギーに乗って目を瞑っている(少しむくんだ丸顔だ)。

撮った写真を見て、みんな笑顔の写真が撮りたかったと改めて思う。

 

部屋では、次男と長女が飽きないように、手型や足型を取って絵にしたり、塗り絵をしたりして遊ばせてもらった。

次男には「そうちゃんは頑張っている」と伝えてきた。

治らないとは言いたくないけれど、理解させるために、「治らないかもしれない、治るかもしれないけど長い時間がかかる」とか、そんな感じで言ったかもしれない。

きっと、治らずに、見る限り意識もないそうちゃんに、複雑な気持ちを抱いていると思う。

もっと良い伝え方がないか考えるが、すぐにはまとまりそうになかった。

 

後日、主治医に先週の面談の回答を伝える。

そうちゃんの痰や膿の培養結果は、いずれも大きな感染の問題は認められず、副鼻腔炎は常在菌によるものとのことである。

一方で、バンコマイシンの投与を行ったものの副鼻腔炎等の根治には至らなかった。

引き続き、副鼻腔炎、おでこの膿の排出は続いていくということになる。

いきなり薬をなくすのも危険ということでミノマイシンを内服することになり、口や鼻の吸引はこちらも手技を覚え、積極的に引いていくことにした。

 

また、一般病棟への転棟について再度話があり、病院の規定上、HCUにいられる条件を満たさないほどバイタルが安定しているので、気管切開の患者も経験がある感染症科の病棟への移動を考えているとのこと。

バイタルが安定しているのは良いことでもあるが、こちらとしては、患者1人あたりの看護師の人数が減って、バギーに乗ったり、ケアの度合いが下がるのではないかということや、人工呼吸器管理の重症患者への対応がしっかり行ってもらえるかに不安があることを伝え、経緯と余命のことにも触れ、そうちゃんのためにプラスになることがないのなら、このままHCUで看ていただくことはできないかと尋ねてみた。

折角、HCUの看護師さんの顔と名前等がわかってきて、信頼関係を築いてきたところ、また初めからやり直すこと、一般病棟は元気だったそうちゃんが入っていた所なので、元気な子どもとも一緒になるということ、それらにも抵抗がないとは言えない。

 

主治医はその場では答えを出さずに引き取ったが、その後、転棟の話は立ち消えとなった。

 

※HCUも限られた人員で患者を回しているところ、看護師さんには申し訳ないが、最近でも、医療関係のニュースで、痰吸引をカニューレからされずに患者が死亡したとの信じ難い事例があったことを踏まえると、そのまま看ていただいたほうが安心だから有難く思う。

ただ、一部の看護師が行ってくれていたお風呂などの手厚い対応がなくなり、担当看護師がそうちゃんを直接担当する日がめっきり減ったのは、上記のようなことを踏まえた経緯が色々とあったのではないかと勘ぐってしまう(単に優秀な方のためだったり、時期的なものでリーダーが増えただけかもしれない)。