気管切開後の経過は順調で、ほぼ毎日だった経過説明も2~3日に1回に減り、今後は貧血対策のため採血の頻度も落としていくということで、直近は1週間に1回となった。

体温調整は温風機を利用することでそこそこ安定し、感染の値も落ち着いている。

循環動態や消化も安定していることから、HCU病棟に転棟することとなった。

 

2週間前頃まで、顔や体の浮腫が相当あったが、ミニリンメルトを投与する基準を調整することで尿量を調節し、2週間で2500mlの水分を排出した。見た目にもすっきりしたように思う。

ミニリンメルトの基準は転棟に向けて2時間から3時間刻みとなったが、幸い脱水による血圧変動なども見られずに過ごせている。

 

ICUを出ることに不安もあったが、HCUではICUの面会時間制限ルール(1日3回、それぞれ1時間まで)がないので、こちらとしてもより柔軟に長く面会できるようになるのでありがたい。

 

実際に転棟してみると、たまたま空いていたのが個室で快適だった。

そして静かだ。

ICUだと、大部屋にたくさんのベッドがあるから、どこかでアラーム音が鳴っている状態だったので、そうちゃんもきっと騒音に煩わされず快適だと思う。

 

また、入院当初同様、着替えやタオル、おもちゃを入れておく棚が備え付けられているから、オルゴールを置いておける。

ICUの時は貴重品を置いておくと紛失や破損等のリスクがあるため、ベッド後ろに置くことは許してもらえず、毎日持って行っていたので大変助かる。

 

音楽療法では、ソルフェジオ周波数528Hzの音楽がDNA・細胞修復効果があるらしいということで、そういった波長関係の音楽を集めて、BDディスク、DVDディスクで作って持って行ったが、病院のプレイヤーでは再生できず、どうしたものかと試行錯誤していた。

 

その他、音楽運動療法を参考に、応援CDの音楽のリズムに合わせて腕を動かしてみたりもしたが、何の反応も得られない。

相変わらず、マッサージをしたり声がけをしながら、心拍数の変化で何らかの反応ががないか、そうちゃんと交流ができないかを模索するしかない。