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翌日、加奈さんと茂倉さんはチバラギ平成大学の南手取キャンパスを訪問しました。

 

加奈さんにとっては2年ぶりの南手取駅です。駅に降りた加奈さんは以前カモネギ太郎さんを車に乗せてこの駅を見せたことを思い出しました。

 

そして駅のすぐそばにあるニコポン光学の研究所の脇にあるチバラギ平成大学の南手取キャンパスへと向かいました。

 

訪問した大学の南手取キャンパスは今年9月開校予定なので校舎は未だ工事中でした。

門や塀もまだ出来ておらず、果たして4月にはプレスクール用が開校できるか心配になるほどの状況でした。

 


加奈さんは仮設の事務所に入り、鮎子さんと初対面の挨拶を交わしました。

そして大学の留学生受け入れについてヒヤリングしました。

 

加奈さんは想像したより広い敷地がとっても気になっていました。国際交流学部の説明を一通り受けた後、広すぎる敷地についてその理由を聞きました。そしてそれがきっかけで未だ計画段階の将来構想をこっそりと聞き出すことに成功したのです。

 

加奈さんが上手に相手から情報を聞き出す様を見て茂倉さんは驚きました。さすがに洋行帰りの事だけはあると舌を巻いていました。

 

2時間ほどして大学を出た二人はその後、建築が中断している多貫ステートのアパートを見学し、太郎さんのアパートを久々に訪問しました。


 

二人が南手取駅に着いた頃、まわりはすっかり暗くなっていました。

帰りの電車を待つ間、茂倉さんは加奈さんに尋ねました。

 

「加奈さん、「今日の大学での質問は素晴らしかったですね。私が全く聞いたことのない将来の構想まで聞き出せるのですから」

「そうね。最初は敷地がとっても広いことに疑問を持ったからなの。今回の学部だけではこんな広大な敷地は必要ないので他になにかあると感じたわ」

「これもアメリカで苦労しながら身に着けたノウハウなのよ。明日、朝一番でミーティングを持ちましょうね」

 

そのうちに電車が到着して、二人は乗り込みました。

つづく

 


     
   
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