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早速、太郎さんは茂倉さんに電話をしました。

 



「えっ、ジンガイですか?」

(ジンガイとは外人を逆読みしたもの)

太郎さんから電話を受けた茂倉さんは最初外国人と聞いて気が向かない様子でした。


特にこの物件は自社で賃貸するのではなく、販売目的ですので高い利回りにしなければならない宿命を持っています。茂倉さんの持っている外国人のイメージではネガティブなものでしたので躊躇うのも無理はありません。

 

そこで、太郎さんは茂助さんの知識の受け売りながら外国人がいかに良いお客さんであるかを説明しました。



その結果、話を聞いてみようかと言う気持ちになりました。

 

茂倉さんが担当している新築物件はニコポン光学の工場開設遅れに伴い、工事が中断したままです。近隣のライバルであるシマシマハウスではキャンペーンと称して家賃を大幅値下げして対抗しています。おかげで地域の新築家賃相場は下落してしまいました。

 

このままでは大きな損失を被りますので、何とかしなければと頭を悩ましていました。

そんな背景があるので留学生向けというのは需要が小さいながら狙いとしては良いのではと思われました。

 

「太郎さん、良いお話ありがとうございました。早速大学に行って詳しい話を聞いてきます」

 

その3日後、茂倉さんはチバラギ平成大学に出向き、鮎子さんと面談をしました。その結果、非常に良い条件であることがわかり、茂倉さんはこの話を進めていく事にしました。

地方の場合、外国人に対する警戒心が強いので大家さんはアパートを貸したがりません。

ですからその様な需要をいち早く採りいれることは大きなチャンスだと感じました。

 

茂倉さんは会社に戻り喜び勇んで社長に報告しました。

当然、この話は社長も喜んで承認すると思っていたのです。

 

 

ところが、茂倉さんがこの話をしたら社長は顔を真っ赤にして反対したのでした。

 


一体なぜでしょうか。

つづく

     
   
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